研究課題/領域番号 |
15401006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 創造学園大学 (2004-2005) 埼玉大学 (2003) |
研究代表者 |
樋口 昭 創造学園大学, 創造芸術学部, 教授 (60015287)
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研究分担者 |
蒲生 郷昭 (蒲生 卿昭) 日本大学, 芸術学部, 教授 (90015248)
中野 照男 独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・美術部, 部長 (20124191)
増山 賢治 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (00294489)
山本 宏子 岡山大学, 教育学部, 教授 (70362944)
細井 尚子 立教大学, 社会学部, 助教授 (40219184)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | シルクロード / ウイグル族 / 音楽 / 楽器 / 石窟壁画 / 雅楽 / 楽器改良 / ムカム / 楽器制作 / ハミラワップ / ハミギジェック / ドーランラワップ / ドーランギジェック / 楽器文化 / 12マカーム / 仏教時代の音楽 / 合奏文化 / 新疆 |
研究概要 |
本研究は、2003年度から2005年度までの3年間、中国新彊ウイグル自治区において、フィードワークを行った。この地域の主要民族であるウイグル族の音楽を楽器に焦点を当て、調査・研究をおこない、あわせて、この地域は、今日、イスラム教を信仰するウイグル族などの人たちが生活を営むが、シルクロード交流の最盛期は、佛教王国が繁栄していたので、このふたつの時代の音楽は、何らかの影響関係にあったかを着眼点のひとつとして、この地域の過去と現在の音楽を調査した。 佛教時代の音楽に関しては、この地域の残る石窟の壁画に描かれた音楽描写を調査した。調査した石窟は、キジル、クムトラ、キジルガハ、ベゼクリク、トヨクの各千仏洞であった。,これらの石窟に描かれる音楽は、楽器が多く、それらの楽器の形態の比較研究を行い、当時の音楽状況を探った。今日のウイグル族の音楽も同様に楽器に焦点を当てて、楽器の形態、製造工程、演奏法などを中心に、ウイグル族の楽器データを収集した。調査した楽器は、ラワップ、ドッタル、タンブル、ギジェク、サタール、ホシタル、シャフタール、チャン、カールン、ダップ、ナグラ、タシ、サパイ、ネイ、スルナイ、バリマンであった。これらの楽器について今日の形態を調査し、地域差、楽器改良による材質や形の変化をたどり、楽器がウイグル族の人たちのなかで、いかに扱われ、変遷を経たか考察した。この地域の楽器は、今日も改良を重ね、新しい楽器を考案続けている。蛇皮の使用が良い例である。これを用いはじめたのは新しい。改良や材質の変化、新楽器の考案は、つねに新しい音楽表現と結びついている。ウイグル族の最高音楽芸術である12ムカムの演奏が楽器を中心とする音楽文化の頂点にあり、そこに向かって、楽器は変容を重ねているのである。なお、佛教時代と今日のムカムに至る楽器文化には、直接の関係は見いだせず、佛教時代の楽器は、中国(漢族)、朝鮮半島、日本へと繋がる雅楽の楽器として位置づけられる。
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