研究課題/領域番号 |
15401038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
新谷 尚紀 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (80259986)
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研究分担者 |
関沢 まゆみ 国立歴史民俗博物館, 助教授 (00311134)
三橋 健 國學院大學, 神道文化学部, 教授 (30104748)
比嘉 政夫 沖縄大学, 法経学部, 教授 (10045198)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 民俗信仰 / 聖人信仰 / 聖遺骨崇拝 / パルドン祭り / 五月の木 / カニヴァル / サンテロワの馬祭り / サンターヌ信仰 / ブルターニュ地方 / プロヴァンス地方 / Sainte-Anne-d'Auray / Sainte-Anne-de-la-palud / Saint Eloi / Sainte-Anne / Anatole Le Braz / Saint-Eloi / 馬祭り / Saint-Remy-de-Provece / Maillane / フランス / Saint-Elloi |
研究概要 |
本研究では、ブルターニュとプロヴァンスという遠く離れた二つの地方の、聖人信仰と民俗行事の伝承、とくに復活祭前の二月に行われるカニヴァルと五月の春迎えを示す「五月の木」と呼ばれる祭礼行事、また夏の祭りとしてのサンテロワの馬祭りに注目した。かつて、A.V.ジェネップが調査した19世紀末から20世紀初頭のころには、「五月の木」はフランス各地にその伝承がみられたが、現在ではわずかにブルターニュのロクロナンとプロヴァンスのキュキュロンという二つの町のみに伝承されていることが判明した。そのキュキュロンの伝承で注目されたのは、まず「五月の木」という民間習俗が存在していたところに、後に聖人信仰が付着したという歴史であった。一方、カニヴァルについては、ニースの都市祭礼が有名だが、キュキュロンの2月の灰の水曜日に行われるサバやショバル・プランという村の2月の灰の水曜日に行われるベルとエルミットの祭りなどでは、より素朴な形態のカニヴァルの伝承の存在が明らかになった。そして、前回の科研調査で判明している敬虔な聖人信仰のブルターニュと比較して、プロヴァンスのカニヴァルにおいては聖人への信仰的要素が希薄で、娯楽的要素が強いという点が特徴的であった。また、夏の祭りとしての、サンテロワの馬祭りについて、ブルターニュのパルドン祭りと、プロヴァンスの馬祭りのパルドンなど聖人に因む民俗行事が一定地域ごとに特徴的な分布を見せている現状が明らかとなった。また、ブルターニュで最も主要な聖女とされているサンターヌへの信仰も、その本拠地であるサンターヌ・ドレーにおける熱心な信仰行事に対して、プロヴァンスの本拠地アプトという町のそれはやや世俗化の中にある。たがいに古い民俗行事を残し伝えているブルターニュとプロヴァンスの両者の関係について、さらに追跡すべき研究視点をえることができた。
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