研究課題/領域番号 |
15401039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
朝倉 敏夫 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (40151021)
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研究分担者 |
岡田 浩樹 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (90299058)
島村 恭則 (島村 泰則) 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (10311135)
韓 景旭 西南学院大学, 国際文化学部, 教授 (50309861)
林 史樹 神田外語大学, 外国語学部, 専任講師 (00364919)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 海外コリアン / 移民研究 / マイノリティ / 文化人類学 / 韓国社会 / ホスト社会 / 在外コリアン / 移民 / 朝鮮族 / 流動性 / 都市への集住 / 海外出稼ぎ / 国際研究者交流 / 多国籍 / グローバル化時代 / オーストラリア / コリアタウン / ハワイ / グローバル時代 |
研究概要 |
本研究の目的は、グローバル化時代にあって世界諸地域に居住する海外コリアンの比較研究をするための基礎的な資料の収集と、その基礎的なデータベースの作成にある。そして、それらの資料を用いて、海外コリアンの問題をより一般的な移住、移動、多民族共生などの現代的諸問題に対してアプローチすることができるような理論的フレームを検討することを目指している。 各研究分担者・協力者は、それぞれの担当地域の調査研究を推進したが、相互に調査地域を知ることの重要性を考慮し、各年度に以下のような共同調査を実施した。 平成15年度は、合衆国への韓国人移民100周年にあたり、最初の移住地であるハワイで調査を行ない、韓国において在外同胞財団をはじめ韓国人研究者との意見交換を行った。平成16年度は、オーストラリアのシドニー郊外に形成されているコリアンタウンを調査した。平成17年度は、グローバル化の中で流動性が高まり、転換点を迎えつつある中国社会に着目し、中国朝鮮族と新在中韓国人(韓人)との相互関係に注目した。また、福岡の在日韓国・朝鮮人の集住地区を調査した。平成18年度は、韓国において韓国人研究者との意見交換と研究成果のとりまとめを行った。 これらの調査研究を基に、各研究分担者および研究協力者は学会・公的研究会などで発表するとともに、その成果を『国立民族学博物館調査報告』69などに公表した。また、『民博通信』119に特集を組んで公表する予定である。 基礎的データベースに関しては、世界各地域における海外コリアンに関する主要文献のリスト化を行い、海外コリアン研究の全体像を{府鰍した。近年、海外コリアン関連の資料・文献が急増し、その内容も多岐にわたっている現状を鑑み、各研究分担者・協力者がそれぞれの研究成果をふまえた視点からの文献紹介を作成・編集したが、今後も継続してデータベースを充実させていく予定である。また、韓国の研究者や在外同胞財団とも連絡をとりあい、彼らと相互補完的に、現地の研究者や関係者とのネットワークを構築し、今後の海外コリアン研究を展開するために体制を整えた。
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