研究課題/領域番号 |
15402028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 長野大学 (2006) 広島大学 (2003-2005) |
研究代表者 |
野原 光 長野大学, 産業社会学部, 教授 (40085999)
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研究分担者 |
猿田 正機 中京大学, 経営学部, 教授 (80139980)
藤田 栄史 名古屋市立大学, 人文社会学部, 教授 (50110755)
浅生 卯一 (浅生 宇一) 愛知東邦大学, 経営学部, 教授 (70281912)
田村 豊 愛知東邦大学, 経営学部, 准教授 (40340400)
貫 隆夫 大東文化大学, 環境創造学部, 教授 (40061410)
長岡 延孝 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80207985)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 生産システム / 作業組織 / トヨタ生産システム / ウッデバラ / 完結工程 / 標準工順 / ボルボ / 環境マネジメント / 企業経営 / ベルト・コンベア / 経営比較 / ウデバラ / 標準化 / ベルトコンベア |
研究概要 |
1.成果を英文で纏めるために、スウェーデン側の海外研究協力者と2007年3月及び6月に日本とスウェーデンで合同研究会を開き、目次構成、執筆分担・分量を確定し、2008年6月中に草稿を完成させることにした。予定される共同出版では、生産量変動を吸収する余地が、生産システムにどれだけあるか、生産システムの導入・変容を規定する要因は何か、生産システムとそこでの分業形態と必要な学習戦略は如何なるものか、この三つの視角から日本とスウェーデンにおける戦後の推移の比較分析をおこなうことを確定した。その際特に重要なのは、生産システムの変化-フォード生産システムは変化したか-と、分業編成の変化-特にテイラーリズムの構想と実行の分離は変化したか-を分析視角としてはっきり区別すること、加えて、特定の生産システムには、特定の分業形態が対応し、また後者は、必要な学習の方式と水準を規定するという観点から推移を分析することを確認した。 2.また、近年の新しい動向をフォローして、工場の調査をおこなった。訪問先は、岐阜車体、日産ディーゼル、トヨタ元町工揚、トヨタ九州工揚、ダイハツ九州、マツダ宇品工揚、豊田自動織機高浜工場等であう。その結果、トヨタグループでは、完結工程化と標準工順の採用がグループ全体に進んでおり、さらにいずれにおいても、メインラインの短縮化、言い換えれば、サブラインでのコンポーネントの組み立て、および、部品供給におけるキット供給方式(セット・パーツ・サプライ)が進んでいることが見られた。 3.我々が明らかにしてきた日本企業の完結工程、標準工順等の1990年代初頭の新トヨタシステムが、それを踏まえて、1990年代末から2000年代初頭に、2.で述べたような内容を含んだ、新トヨタシステムの第2段階というべき新たな展開をしたことを確認した。今後の研究につなげるため、海外進出工場調査の一環として、2007年8月に中国の広州地域の日系自動車企業及び部品企業の集積地域で調査を行った。その結果、この第2段階は標準化、作業単純化という原則に基づく海外進出を可能にする基本前提になっていることを確認した。 4.企業と環境経営の比較をおこなう班(貫、高松、里深、吉井、長岡)では、スウェーデン、および日本の各地について調査し、成果を公表している。
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