研究課題/領域番号 |
15402037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
宮島 喬 立教大学, 社会学部, 教授 (60011300)
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研究分担者 |
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20180995)
中野 裕二 駒澤大学, 法学部, 教授 (10253387)
若松 邦弘 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90302835)
竹中 克行 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (90305508)
鶴巻 泉子 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 助教授 (70345841)
佐久間 孝正 立教大学, 社会学部, 教授 (80004117)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2004年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2003年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | ヨーロッパ / EU / 分権化 / 地域 / 文化 / 都市地域 / 移民 / ZEP / 地域分権 / カタルーニア / ウェールズ / アルザス / ブルターニュ / 言語文化 / 地域問題 / 分権 / 教育優先地域 / 地域開発 |
研究概要 |
ヨーロッパ統合の進展の下で、ヨーロッパの諸地域も大きく変わってきた。分権化という大きな流れが、国によって異なった変革をもたらしていて、それは、1)連邦化、2)「地域」の形成、3)「州」の強化などとして表れている。また、20世紀の末にはイギリスで、スコットランドとウェールズのそれぞれ議会が創設されて、権限委譲が本格化した。これら広い意味での地域は、権限の大小や範囲にかなりのバラツキがある。また、なんらかの歴史的伝統と文化的固有性をもつものが多いが、しかし、なかにはそれらが明瞭でないものもあり、地域の文化形成がこれから始まる所も少なくない(イギリスのイングランドの諸地域など)。本研究では、これらの問題をフランス、ドイツ、スペイン、イギリスについて明らかにし、課題を指摘した。そしてEUの下で地域がより有効な場として機能するためには、多様でありつつも、ある程度の共通性をもつことが望ましく、また住民のアイデンティティを高めるためにも、なんらかの文化的な発展の場とることが望ましいことを指摘した。 他方、ヨーロッパの諸地域は、単に文化的独自性に留まるのではなく、新しい経済環境に適応し、動的発展を実現しなければならない。そのような観点から、独仏国境の新たな産業発展の様相をも調査した。 今一つの新しい地域形成は、都市地域のそれである。殊にフランスやイギリスでは移民人口の集積する都市あるいはその郊外で、失業、学業挫折、社会的排除などの問題を抱える地域が現出している。これらの地域の実態を探るとともに、移民たちによる独自の文化形成の可能性にも注目した。
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