研究課題/領域番号 |
15403004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
河合 秀幸 千葉大学, 理学部, 助教授 (60214590)
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研究分担者 |
吉田 滋 千葉大学, 理学部, 助教授 (00272518)
間瀬 圭一 千葉大学, 理学部, 助手 (80400810)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ニュートリノ / 宇宙線 / 天文学 / 南極 / 高エネルギー / 物理学 |
研究概要 |
宇宙において生成される(素)粒子のエネルギーは最高で10^<20>eVにも達し、X線(エネルギーは〜keV)やγ線(GeV〜TeV)放射を通して構築されてきた高エネルギー宇宙像を越える極限エネルギーの物理過程が存在することを示している。超高エネルギー粒子放射機構として、天体現象に基づく加速モデルから標準理論を超える素粒子物理にその起源を求めるモデルまで数多く提案されているが、それぞれに理論的困難を抱え観測事実を矛盾なく説明するには至っていない。しかしこれら放射機構モデルの多くは、異なったスペクトルの高エネルギーニュートリノ放射を予言する。ニュートリノは光が通過不可能な高密度、あるいは宇宙論的距離を経た領域からエネルギーを失わずに伝播するという特徴を持つ。しかも、宇宙線原子核と異なり電荷を持たないため到来方向と放射源方向が一致する。このため宇宙ニュートリノ観測から得られる情報は、宇宙における高エネルギー現象を理解する直接の指針となる。高エネルギーニュートリノ天文学とも称される学際分野として、高エネルギー深宇宙の地製線を開拓する種子を撒いたのが本研究課題による成果である。 観測データに基づく物理成果の発表は来年以降になるが、その基盤ともなるべき多くの基礎研究が本課題により達成された。代表的な成果を以下に列挙する。 ●IceCube実験用10インチ口径光電子増倍管の信号応答の詳細測定 ●光電子増倍管光電面のuniformity測定 ●光電子増倍管絶対較正 ●詳細較正された標準基準検出器の製作と深氷河への埋設 ●IceCube検出器シミュレーションプログラムの開発・保守 ●IceCube用超高エネルギーニュートリノイベントシミューレーターの開発・保守 ●超高エネルギーニュートリノの地球内伝播計算
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