研究課題/領域番号 |
15404026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
六川 修一 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (50183710)
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研究分担者 |
大久保 泰邦 独立行政法人, 産業技術総合研究所・地質調査情報センター, 地質調査企画室室長(研究職) (70356624)
津 宏治 資源, 環境観測解析センター, 理事(研究職)
加藤 俶史 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50010989)
金田 博彰 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10092181)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | リモートセンシング / チャオプラヤデルタ / マングローブ / 海岸浸食 / ストラテジー / 航空写真 / 画像解析 / エビ養殖場 / 海岸侵食 / アジアデルタ地帯 / 環境変遷過程 / 地盤環境 / 衛星画像データ / 地形地質 / 沿岸環境保全 / 植生図 / 洛南河口域 |
研究概要 |
アジアデルタ地帯の沿岸環境は、海岸準の変化、土砂供給・流出、地盤沈下、波浪、潮位変化などにより影響を受け、刻々と変化している。特に本研究で対象としたタイ国チャオプラヤ川河口地域では、深刻な海岸浸食の危機にさらされているが、現在のところ海岸浸食問題に対する抜本的な対策は行われていない。本地域の平成15、16年度における1987年から2000年までの衛星データの解析からは、海外浸食の原因としてマングローブの伐採、エビ養殖場の汚染・放置、地盤沈下、土砂供給量の減少、および海水準の上昇が挙げられ、沿岸環境システムにそれぞれの原因が複雑に絡み合っていることが解明された。本年度の研究では沿岸環境問題の中でも海岸浸食問題の中心に据え、海岸浸食と個々の原因要素との関係という視点で沿岸環境について解析を進めた。特に、1950年代の航空写真を近年の衛星データと比較可能なレベルまで向上させる処理技術を確立し、1950年代から現在まで半世紀以上にわたる時系列解析から海岸線の変動の要すを明示し、より信頼性のある海外浸食の原因を追及し、沿岸環境マネジメントに関する提言へとつなげた。海岸線の変動と人間活動の歴史を見比べると、それぞれの時代における海岸線の前進と後退の原因について説明することができ、これらの結果をもとに、チャオプラヤ川河口域の沿岸環境マネジメントに関する指針として、「海外浸食をいかに食い止めるか」ではなく、「放置・汚染されたエビ養殖場跡である閉水域をどのようにすべきか」という課題の転換を提言するに至った。
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