研究分担者 |
片倉 晴雄 北海道大学, 理学研究科, 教授 (40113542)
大高 明史 弘前大学, 教育学部, 教授 (20223844)
平吹 喜彦 東北学院大学, 教養学部, 教授 (50143045)
奥村 康昭 大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (10076838)
遠藤 修一 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30111884)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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研究概要 |
平成15年11月のトンレサップ湖北部での高水位期調査,平成16年5月の同北部での低水位期調査,そして同年11月の同湖南部での高水位期調査それぞれの結果をふまえ,低水位期となる平成17年5月に同湖南部で現地総合調査を実施した.これで同湖北部および南部における高水位期および低水位期それぞれの調査を完了したことになる.これに加えて水位上昇期となる同年7〜8月に同湖北部および南部で補助的調査を行った.いずれの調査もアンコール遺跡整備機構,カンボジア鉱工業エネルギー省資源局,および同水資源気象省水文河川局との共同実施である.調査項目は(1)同湖南部ならびにトンレサップ川・メコン河の堆積物の採取と解析,(2)同湖北部・南部での水圧,流速,流向,濁度等の連続横断観測,(3)同湖および周辺水域における水質調査と水の採集・分析,(4)同湖北部シェムリアプ市の気象観測装置によるデータ収集と解析,(5)同湖北部・南部水文観測ステーションにおける水圧,水温等の継続観測,(6)浸水林域ならびに周辺陸域における植生調査ならびに植物試料の採集,(7)浸水林域ならびに周辺陸域における住民の森林利用聞き取り調査,(8)北部・南部における浮遊性ならびに底生無脊椎動物群の採集,(9)同湖北部・南部における一次生産の測定,(10)同湖北部および南部での魚類の採集と分類である.調査項目個々についてのデータのとりまとめ,ならびに全項目を総括しての生物多様性維持機構評価は現在進めている段階であるが,その予察的成果を平成17年12月1〜2日にカンボジアの首都プノンペンで国際シンポジウムを開催し公表した.
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