研究課題/領域番号 |
15405007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 酪農学園大学 (2004-2006) 北海道大学 (2003) |
研究代表者 |
大泰司 紀之 酪農学園大学, 環境システム学部, 教授 (50001532)
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研究分担者 |
金子 正美 酪農学園大学, 環境システム学部, 教授 (00347767)
鈴木 正嗣 (鈴木 政嗣) 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90216440)
布和 敖斯尓 酪農学園大学, 環境システム学部, 助教授 (80438366)
梶 光一 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (70436674)
武田 雅哉 (武田 雅也) 北海道大学, 文学部, 教授 (40216908)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | タリムアカシカ / クチジロシカ / タリム盆地 / チェルチェン保護区 / チベット高原 / チベット高原横断鉄道 / 種の多様性保全 / 国際情報交換 / クチジロジカ / 保護区 / タリム川 / チェルチェン川 / ヤギ / 胡楊林 / エコツーリズム / タクラマカン砂漠 / 中華人民共和国 / アカシカ |
研究概要 |
タリムアカシカについては、亜種内の遺伝的多様度および環境変動(乾燥化)に伴う個体数・分布域の減少・縮小について調査を進めた。その成果に基づき、チェルチェン個体群の保護区設立計画を作成した。タリムアカシカとその生息環境の危機的状況については、第9回国際哺乳類学会において、発表し、クチジロジカとあわせて議論した結果、2007年9月にイタリアで行われる第1回国際シカ(Cervus)属学会において、両種についてさらに討論を進めることになり、大泰司はそのScintific Committeeのメンバーとなった。 クチジロジカについては、四川省甘孜チベット族自治州においては、1986年大泰司らが調査を実施した折には5000頭前後と見積もられたが、現在は倍増して約1万頭になったものと考えられた。調査がきっかけとなって、袋角の購入が中止されたこと、保護区が作られたことなどによる。 クチジロジカは絶滅の危機を脱したため、クチジロジカ保護を目的とした保護区の整備は必要なくなった。そこで本種を含むチベット高原の典型的な地域を世界自然遺産に登録して、国際監視の下に保全する必要があるため、中国側共同研究者(主として四川省林業庁関係者)とその方針について協議を進めた。 クチジロジカ生息地を含む地域を横断するチベット高原鉄道対策が緊急の案件として浮上したため、われわれは、中国の研究所と共同して、同鉄道の野生動物に対する影響評価のプロジェクトを立ち上げるため、2006年8月にチベット高原で調査を行い、中国林業部西北頻危動物研究所(陜西省西安市)および中国科学院西北高原生物研究所(青海省西寧市)とし、チベット高原の調査を共同で実施することに合意、契約書を交わした。 その一環としてブホー准教授を代表とする科研費(基盤A)が採択となり、現在4年間の実施計画に沿って調査の準備を進めている。
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