研究課題/領域番号 |
15405010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小原 嘉明 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (60014958)
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研究分担者 |
佐藤 俊幸 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 講師 (80242238)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | モンシロチョウ / 紫外色の翅 / 紫外色の進化 / 配偶行動 / 東アジアにおける紫外色の進化 / 紫外色 / 配偶者特定鍵刺激 / 紫外色の地理的分布 / ユーラシア大陸のモンシロチョウ / 配偶者特定 / 鍵刺激 / 分子系統樹 / ミトコンドリアDNA |
研究概要 |
標記の研究課題を追求するために、下記の(1)から(3)の研究を行い、それぞれ下記の成果を得た。 (1)ユーラシア大陸内とその近辺の島嶼における「まぼろし色」(紫外色)の翅の雌の分布について これについての概要を知るために、「自然史博物館」(ロンドン、イギリス)と「Zoologisches Forshungsmuseum Alexander Koenig博物館」(ボン、ドイツ)に所蔵されている関係地域のモンシロチョウ標本の紫外線写真を撮って紫外線の反射の有無および反射の強さを調査した。その結果、紫外線を反射する翅を有する雌はユーラシア大陸の東の沿海部のみにおいて観察されたこと、その他の、ヨーロッパ、中央アジア、地中海に面したアフリカ北部、およびカナリア諸島とキプロス島には観察されないこと分かった。 (2)「まぼろし色」の翅を有する雌の進化について 上記の結果と、紫外色の発現条件(幼虫時の長日条件)に基づいて、紫外色翅を有する雌のユーラシア大陸内での進化を追求するために、同大陸とその周辺の地域においてモンシロチョウを採集し、それから得た幼虫を長日条件下で飼育し、得られた雌成虫の翅の紫外色の有無およびその強度を調査した。その結果上記(1)の推測が支持された。すなわち、イギリスからキエフ(ウクライナ)間のヨーロッパでは紫外色を有する雌が見られないこと、北京(中国)およびソウル(韓国)から広州(中国)に及ぶ沿海部と台北(台湾)においてのみ紫外色を有する雌が棲息していることが分かった。またこれらの地域では紫外色を有する雌と有しない雌が混在していることも分かった。これらの結果から、紫外色を有する雌はユーラシア大陸の東方の沿海部近辺において進化したことが示唆された。 (3)紫外色の遺伝機構について 紫外色翅を有しないオランダのモンシロチョウと、それを有する日本のモンシロチョウを交雑して得られた結果を分析した結果、紫外色は複数の遺伝子座の遺伝子によって支配されていることが示唆された。
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