研究課題/領域番号 |
15405013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
遠藤 泰彦 茨城大学, 理学部, 助教授 (30250145)
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研究分担者 |
北出 理 茨城大学, 理学部, 助教授 (80302321)
根本 智行 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (50228293)
梶田 忠 千葉大学, 理学部, 助教授 (80301117)
五百川 裕 上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (20293269)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2004年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 生物多様性 / 多様化機構 / 温度傾性 / ハエドクソウ属 / ソラマメ属 / 被子植物 / 東アジア / 北米大陸 / 分類 / ハギ属 |
研究概要 |
本研究では、平成15年8月2日〜20日に米国のハーバード大学標本館とミズーリー植物園標本館において標本調査を行ない、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ミズーリ州において現地調査を行なった。また、同年8月22日〜28日には英国Kew植物園標本館において標本調査を行なった。平成16年7月20日〜8月3日に米国のワシントン州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州で現地調査を行ない、これに続いて、同年8月3日〜14日までメキシコ合衆国のメヒコ州、オハカ州、グエレロ州、チワワ州で現地調査を行った。平成17年4月に中国科学院北京植物園標本館での標本調査の後、7月8日〜8月12日に同国四川省、チベット自治区、雲南省で現地調査を行った。 標本庫調査は主に現地調査の目的地絞り込みのために行ない、現地調査では、ハエドクソウ属、ミズヒキ属、さらにはソラマメ属およびハギ属を中心とするマメ科植物のDNA解析用試料、生殖器官の液浸試料、各試料の証拠用さく葉標本の収集、および生育状況調査を行なった。 これらを日本に持ち帰り解析を行なった結果、1)ハエドクソウの主茎に温度傾性を発見し、その基本的な特徴を明らかにし、2)ソラマメ属が東アジアとアメリカ大陸で急速に多様化したことを発見し、3)ハエドクソウ属がソラマメ属に比べ多様化が進んでいない状態を明らかにした。以上により、「ハエドクソウ属の非多様化の原因は、競合する他種には見られない特殊な能力(主茎の温度傾性)を持つことができたことと関連があるのではないか」と考えるに至った。なお、現時点までの研究の成果を学術雑誌論文4編、投稿中の学術雑誌論文1編、原稿作成中の論文1編としてまとめている。また、ミズヒキ属およびハギ属については、分子系統解析を開始し、現在もこれを継続している。
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