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森林を対象とした京都議定書吸収源の運用方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15405025
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 林学・森林工学
研究機関早稲田大学

研究代表者

天野 正博  早稲田大学, 人間科学学術院・人間科学部, 教授 (60353562)

研究分担者 松村 直人  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30332711)
日下部 朝子  日本学術振興会, 特別研究員(PD)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワード京都議定書 / 森林 / 炭素吸収源 / 温暖化 / 約束期間 / 吸収源 / 第2約束期間以降 / オセアニア
研究概要

この研究では京都議定書において吸収源の運用細則決定に至る交渉が難航した理由として、森林を京都議定書の吸収源として取り上げた際に、各国の利害が相反する場合が多いことを、欧州、北米、オセアニアなどの温暖化対策に関連した森林政策を調べる中で明らかにした。また、第1約束期間に向けた各国の森林分野における議定書への取り組みの状況を調べた。さらに、第2約束期間以降の温暖化政策における森林の取り扱いを京都議定書の流れの中で分析することにより、以下のことを留意すべきことが明らかになった。
・第1約束期間において3条3項、3条4項対象となった森林は、そのまま炭素収支の報告を次期約束期間以降も継続することが、京都議定書の一貫性を保つ上で重要。
・第2約束期間以降は3条4項の森林管理を全ての付属書1の国に適用するのか、希望する国だけでよいのかを交渉で明らかにすべき。
・第2約束期間から3条4項が適用される場合、それに伴ってCDM植林事業も森林管理が含まれるのかどうかを明らかにする。
・第1約束期間では3条4項の森林管理を選択し難くすることを希望する国は多かったため、計測、報告は交渉の過程でかなり煩雑かつ費用が掛かる様式になってしまっている。このため、第2約束期間に3条4項で森林管理を対象とすることが決まった場合、付属書1の国の中には技術的、財政的にこれに耐えられない国が出てくる可能性が十分に考えられる。
・森林のように温暖化ガス削減効果の永続性を100%確保されないものと、排出削減のように効果が永続的なものを同じ枠組みの中で考えるのかどうかを検討。
・多くの森林資源を有する国においては温暖化対策の道具の一つとして森林資源の扱いを十分に考慮することが、地球レベルで重要になる。それを気候変動枠組み条約の対象からはずすことは望ましくない。
・UNFCCCでの森林の取り扱いと各国での林業生産活動が影響し合っており、例えば、自国での木材生産を積極的に進める国にとって3条4項の森林管理の条件は足かせとなる。そこで、両者のトレードオフを考えて、UNFCCCでの森林の扱いを考える必要がある。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2005 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (9件) 図書 (2件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] 京都議定書発効へ2005

    • 著者名/発表者名
      天野 正博
    • 雑誌名

      グリーンパワー 2005.1

      ページ: 6-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 森林は温暖化防止にどれほど貢献しているのか2005

    • 著者名/発表者名
      天野 正博
    • 雑誌名

      グリーンパワー 2005.2

      ページ: 6-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 地球温暖化の軽減に資する緑の計画・管理技術2004

    • 著者名/発表者名
      天野 正博
    • 雑誌名

      ランドスケープ研究 68

      ページ: 324-326

    • NAID

      110006787288

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Problems of Forests and Forestry in Relation to the Kyoto Protocol2003

    • 著者名/発表者名
      Amano, Masahiro
    • 雑誌名

      Farming System 37, 1

      ページ: 9-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 京都議定書に沿った二酸化炭素吸収源としての森林の役割2003

    • 著者名/発表者名
      天野 正博
    • 雑誌名

      山林 No.1435

      ページ: 2-10

    • NAID

      40006033967

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 地球温暖化が農林生態系に及ぼす影響 -森林生態系と地球温暖化の関係-2003

    • 著者名/発表者名
      天野 正博
    • 雑誌名

      日本土壌肥料学雑誌 Vol74

      ページ: 543-549

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Forest role for carbon removals under Kyoto Protocol2003

    • 著者名/発表者名
      Amano, Masahiro
    • 雑誌名

      Sanrin 1435

      ページ: 2-10

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Global warming affects on Agriculture and Forest Ecosystem

    • 著者名/発表者名
      Amano, Masahiro
    • 雑誌名

      Journal of Japanese Soil and Plant Nutrition 174

      ページ: 543-549

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Mitigation of global warming trough green Resources management

    • 著者名/発表者名
      Amano, Masahiro
    • 雑誌名

      Journal of The Japanese Institute of Landscape Architecture 68

      ページ: 324-326

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 森林環境2004、-日本の森林のCO2吸収量-2004

    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      築地書館
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 日本の森林のCO2吸収量,森林環境20042004

    • 著者名/発表者名
      天野正博
    • 出版者
      築地書館
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 天野正博: "地球温暖化が農林生態悪系に及ぼす影響 -森林生態系と地球温暖化の関係-"日本土壌肥料学雑誌. Vol74, No.4. 543-549 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 天野正博: "京都議定書に沿った二酸化炭素吸収源としての森林の役割"山林. No.1435. 2-10 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 天野正博他: "森林環境2004"築地書館. 202 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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