研究課題/領域番号 |
15405031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 帯広畜産大学 (2005) 名古屋大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
門平 睦代 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (20313976)
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研究分担者 |
福田 勝洋 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (10012022)
和崎 春日 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40230940)
佐々木 重洋 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00293275)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 畜産開発 / 南部アフリカ地域 / 小規模農家 / 貧困緩和 |
研究概要 |
南部アフリカ地域の最貧国であるザンビア、マラウイ、タンザニアの3カ国の小規模農家を対象に、農民、政府畜産局、研究者のさまざまな視点から畜産振興を妨げている要因を総合的に把握・分析し、実現可能な対策を提示することを目的とした研究課題である。ザンビア大学、マラウイ大学、ソコイネ農業大学と協力し現地調査を実施した。その結果、1)農民自身が畜産データを記録する"気づき"追求型普及活動による管理方法の改善(ザンビア);2)家畜の品種改良を自国で持続的に行うための人的設備的投資(マラウイ)、3)農家レベルも考慮した国家レベルでの家畜衛生情報システムの改善(タンザニア)が、各国の重要課題として提起された。一方、日本人研究者は貧困緩和と開発の視点から小規模畜産の重要性について議論し、福田は具体的な家畜(ホロホロ鳥とカシミヤ山羊)の導入について提案した。 一方、海外共同研究者による報告書は教科書として使えるように単独の副読本として印刷され、3カ国へ郵送された。また、2名の海外研究協力書を日本へ招聘し、セミナーを開催し、アフリカ畜産に関する国内における情報普及にも努めた。さらに、ザンビアに関してはJICA畜産普及プロジェクトで、マラウイではJICA国内畜産研修プログラムとして、具体的な開発事業に研究成果が活かされている。 小規模酪農の振興は貧農の生活向上に役立つことが確認できたが、疾病予防など克服しがたい陰性の要因も多く、この課題のようなマクロ的視野からの研究だけでは具体的な解決策が提案できないことを再認識した。そこで、3年目は、研究成果を活かす方策としてケニア国内の限定された地域を選び、かつ、大学などの研究機関だけはなく、貧困緩和をテーマとしている国際研究機関(ILRI)および現場のNGOとも協力して「食の安全」を基盤とした総合的な酪農振興プロジェクトを計画した。現在、その実現のための準備を進めている。
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