研究課題/領域番号 |
15405033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 義雄 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (10032103)
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研究分担者 |
林 良博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)
並河 鷹夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70111838)
天野 卓 東京農業大学, 農学部, 教授 (90078147)
野村 鴻 東京農業大学, 農学部, 講師 (60277241)
山縣 高弘 (山縣 高宏) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (50242847)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2004年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2003年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | ブータン / 遺伝資源 / 家畜 / ウシ / ブタ / ニワトリ / スンクス / DNA |
研究概要 |
本研究は、アジア全域における在来家畜の学術調査研究の一環として行われるものである。ブータンは、ヒマラヤの南方に位置し、ヒマラヤの厳しい地理的条件が隔壁となって国外からの侵入を拒んできた歴史的背景を持っている。2003年7月の予備調査の結果から、ブータンは在来家畜及び近縁野生種が豊富に存在し、特に周辺国との国境付近およびヒマラヤの裾野に広がる山岳地帯は野生動物の宝庫であることが確認できた。本研究の目的は、ブータンにおける在来家畜,その近縁野生種及び野生小型哺乳類の遺伝学的調査を行い、それらの保全と活用の施策の基礎を構築することにある。 第1回の現地調査はブータン中部と南部に重点をおいて2004年6月中旬から2週間で以下の調査を実施した。参加者は山本、野村、山縣、西堀、高橋倉知^*(^*研究協力者)と海外共同研究者の2名である。 1)調査地域:ブータン中部〜南部(ブムタン、シェムガン、サルパン、プナカ) 2)調査個体数:牛:23、水牛:18、山羊:24、鶏:40、ミタン:3、野鶏:0、スンクス:8 第2回目の現地調査をブータン東部と西部を重点に置いて8月上旬から約1ヶ月間に以下の調査を実施した。参加者は山本、並河、角田、田中、木下^*、倉知^*、宮崎^*(^*研究協力者)と海外共同研究者の2名である。 1)調査地域:ブータン東部〜西部(ハ、パロ、チュッカ、タシガン、ルンツェ、モンガル) 2)調査個体数:牛:81、水牛:6、馬:44、羊:76、山羊:0、豚:29、鶏:64、ミタン:11、野鶏:0、スンクス:21 その他に外部形質のみ記録した個体数は以下のとおりである。牛:1534、水牛:36、馬:471、羊:145、山羊:203、豚:45、ミタン:16、鶏:487、犬:187、猫:148 3)調査・分析項目:共通項目:毛色・羽装等の形態形質の記載、血液採取、電気泳動による蛋白・酵素多型の判定、DNA実験用試料の調整、牛類・馬・豚・羊・山羊:体尺測定、体毛試料採取、血液型判定、家禽:管理状況の記載、卵白採取、血液型判定、野生小型哺乳類:体重・形態測定、臓器試料採取 {調査・分析結果}調査は、野鶏を除きすべて予定通りに実施できた。野鶏は天候と地理的悪条件のため実施できなかった。偶蹄類の血液試料等は現地で電気泳動による蛋白・酵素多型の判定を実施し、抽出したDNA試料は日本へ持ち帰り分析した。
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