研究課題/領域番号 |
15406003
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
化学系薬学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
本多 義昭 京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)
|
研究分担者 |
武田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)
木内 文之 医薬基盤研究所, 薬用植物資源研究センター, センター長 (60161402)
飯田 彰 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (40202816)
伊藤 美千穂 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (30283592)
林 宏明 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (50260998)
高石 善久 徳島大学, 薬学部, 教授 (60035558)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2003年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
|
キーワード | トルコ系民族 / 薬用資源 / 伝統薬物 / ウズベキスタン / イラン / 新疆 / フィールドワーク / 国際研究者交流 / ウズベク:カザフ:新彊 / 民間伝承薬物 / 成分研究 / 薬用植物 / 生理活性 / 中央アジア |
研究概要 |
中央アジアにおけるトルコ系民族薬物に関する第3次調査研究として、現地調査として、2003年はウズベキスタンのアラル海沿岸部からブハラにかけての地域を、2004年にはイランのカスピ海沿岸部を、また2005年には中国の新疆ウイグル自治区を調査した。また、収集した薬用植物について、天然物化学的解析を行った。 2003年の調査地のウズベキスタン西部は、アムダリア川流域の灌漑事業のために、アラル海周辺部の環境が悪化し、降雨量が少ないため砂漠化も進んでいる。この地域の薬草として目立つものはカンゾウで、分析用資料の収集をした。また、他の薬用植物数種類も収集した。この地域も含めて、ウズベキスタンでは、タビブと称される民間医が薬草の知識を伝えているが、その中身には、ロシア経由のヨーロッパのハーブの知識が多く見受けられた。2004年は、カスピ海に沿って東西に伸びるアルボルス山中に居住するトルクメンの調査をすることができたが、トルコとウズベキスタンの双方に共通するトルコ語系の呼称のものも認められ、更なる調査の必要性が明らかとなった。2005年はトルコ系のウイグル族が多い新疆省を調査した。省南部のホータンはウイグル医学が最もよく残っている地区であるが、この伝統医学はアラビア医学の系列に属するものであることが薬物とその呼称から明らかである。 この3年間には、各地で収集した薬用植物に関する天然物化学的研究や品質評価研究についても解析を進め、これまでに13報を報告している。
|