研究課題
基盤研究(B)
1.現地調査平成15年以降、ネパールの首都カトマンズの東方約30キロメートルのカブレパランチョーク郡マハデブスタン村の小中学校で同校の生徒児童に対し、計4回の調査を実施した。その間ネパール共産党毛沢東主義派の活動が懸念され、第1回目はこのため調査を延期したが、以後はとくに大きな問題もなく調査ができた。毎回170〜230名の児童・生徒より検尿と採血をおこなった。あわせてすぐにマラリア感染が確認できるキットによって検査をおこなった。2.サンプルの分析まず各種赤血球多形性の検査をおこなっている。このうち高頻度であるα^+サラセミアの検査結果は、民族別みると、成人を主な対象とするこれまでの検査結果とよく一致している。この結果とマラリア感染との関係が注目され、そのDNA診断を実施しているが、モンスーン季あけのもっとも陽性率が高いと考えられる時期でも陽性の比率は低い。この陽性率の低さが子ども特有のものかどうか、検討することにむけて、子供の過去の感染歴を検討するため、マラリアの抗体検査をIgG、IgMについておこなう準備を開始している。3.これまで成果の発表成人を主とするこれまでの調査結果をもとに論文がまとまり、推敲が進んだので、国際誌への投稿を急ぎたい。また、α^+サラセミアの頻度の差は、マラリア流行の地域差にくわえ、関連するポピュレーションの内婚によって維持されていることが、他の地域の事例との比較ではっきりしてきており、これについても論文の投稿を予定している。
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