研究課題/領域番号 |
15406018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 誠 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90137117)
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研究分担者 |
木村 英作 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70153187)
橋口 義久 高知大学, 医学部, 教授 (10037385)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | リーシュマニア症 / 免疫診断 / 尿検体 / 組み換えタンパク / バングラデシュ / サシチョウバエ / 国際共同研究 / GPS / DAT(直接凝集法) / 内臓リーシュマニア症 / 尿 / ELISA / derect agglutination / 国際研究者交流 |
研究概要 |
内臓リーシュマニア症の早期発見と早期治療を目的として、以下の調査、研究を行なった。 (1)尿ELISA法改良のためのリコンビナント抗原の作成 有用な診断用抗原としての組み換えタンパク、rKRP42が作成できた。高感度で、特異性の高い尿ELISA法のための抗原の安定供給が可能となった。 (2)簡便かつ非侵襲性の新たな免疫診断法の開発 内臓リーシュマニア症(VL症)の「尿」診断法として、抗ヒトIgGを結合したプレートを用い、尿中の特異抗体を検出する新たな方法を開発した。この方法は肉眼で陽性の判定が容易にできること、洗浄操作が必要無いことなど、設備が整わない流行地での診断に適している。 (3)尿診断法の流行地への応用と評価 平成15年12月に調査したラジシャヒにある4つの村のうち、患者の多かったノバイボッタラ村で、平成17年3月と7月、平成18年3月にVL症の調査をした。この1年間に発症した15人の患者のうち、13人が発症前に尿診断法陽性であったことから、この方法が早期診断に役立つことがわかった。患者の早期発見・早期治療により、重症化を防ぎ治癒率の改善がはかれるものと期待される。 (4)媒介昆虫の調査 ノバイボッタラ村で平成17年7月の調査で採集されたサシチョウバエが、VL症を媒介するPhlebotomus argentipesと同定された。平成18年3月の調査では、合計71匹のサシチョウバエが採取された。そのうち80%がP.argentipesと同定され、最近の同村でのVL症の多発が媒介昆虫の調査からも裏付けられた。 (5)調査地の地図の作成 GPS携帯端末と衛星写真(Google Earth)を利用することで、調査地の地図を作成し、各家屋の詳細な配置を把握することができた。これを使い、内臓リーシュマニア症の発生状況を解析中である。
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