研究課題
基盤研究(B)
イタリアコホートのHIV-1曝露非感染者42名、それらのHIV-1感染パートナー42名と同一地区・年齢層の他の感染者7名、及び同一地区・年齢層の非感染健常者47名を対象に、第22染色体マーカーの遺伝子型を決定した。その結果、D22S277遺伝子座について、対立遺伝子156または158を持つ者の頻度が、曝露非感染者群でHIV-1感染者群或いは健常者群のおよそ4倍高く、多重比較補正後も有意差があること(p=0.038-0.045)、D22S423についても、対立遺伝子229の頻度が曝露非感染者群で感染者群の4倍以上高く、多重比較補正後も有意差があること(p=0.032)が示された。また、感染者および健常者群ではD22S284からD22S1166に至る連鎖不平衡が認められるが、曝露非感染者群では、この領域の連鎖不平衡がD22S276座で分断されていた。そこで、上記候補遺伝子存在範囲を含むMb遺伝子からPacsin2遺伝子までの領域について、そこに含まれる全既知遺伝子、および機能未同定のopen reading framesを網羅したDNAマイクロアレイを作製した。イタリアコホートの曝露非感染者及び感染者の末梢血単核球を、HIV-1gag及びenv抗原ペプチド混合物で刺激前後RNAを抽出し、発現解析を行ったところ、少数の遺伝子について、曝露非感染者でのみその発現が刺激6時間後に増加していた。また、曝露非感染者でHIV抗原刺激により発現が誘導される遺伝子の内部、または近傍に存在する単一塩基多型(SNPs)について、それらの頻度をイタリア及びタイ・ランパンコホートで解析した。その結果、少なくともイタリアコホートの曝露非感染者で、一候補遺伝子内のSNPとD22S423の遺伝子型に強い連鎖が見られたが、感染者や健常人ではそのような連鎖は認められなかった。
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