• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マーシャル諸島住民の甲状腺癌および肺癌発生に対する低線量被曝の関与

研究課題

研究課題/領域番号 15406023
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 衛生学
研究機関東北大学

研究代表者

藤盛 啓成  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50238622)

研究分担者 大内 憲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
里見 進  東北大学, 大学病院, 教授 (00154120)
土井 秀之  東北大学, 大学病院, 助教授 (90188839)
宮田 剛  東北大学, 大学病院, 講師 (60282076)
関口 悟  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20312580)
大貫 幸二  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10291254)
宮崎 修吉  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50282075)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2003年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワード被曝晩期効果 / ブラボー事件 / 甲状腺癌 / 肺癌 / 乳癌 / マーシャル諸島 / 糖尿病 / 慢性甲状腺炎 / 放射性被爆晩期効果 / 放射線被曝晩期効果 / 低線量被曝 / 放射線発癌 / ビキニ事件 / ヨード摂取量
研究概要

マジュロにて2006年2月20日〜3月22日の期間、自発的に受診希望した者1386名(女性888名、男性498名、平均年齢50.9±12.34才)を対象に問診、エコー検査を行い、結節性病変275名に細胞診を行った。全検診者中608名に検診既往があり、386名がBRAVO cohort、ブラボー事件時0〜5歳であった者は322名であった。全検診者中、エコーで悪性疑い36名2.6%であり、細胞診でPTC or PTC疑いが10名0.72%であった。目的とした対象(BRAVO cohort中ブラボー事件時0〜5歳)では4名1.2%であり、設定したcohort 1055名でみると、その時点で甲状腺癌と診断された9名を除いた1046名中4名(男1、女3)0.38%(3.82人/年/1万人)が甲状腺癌を新たに発症したと考えられた。甲状腺機能、抗体検査では採血した1186名中1153名で検査結果が得られた。以前の結果と異なり、甲状腺自己抗体陽性率は20%程度で特に低くはないと思われた。マーシャル諸島政府が保管するデータベースから、以前の検診者7162中の死亡者数、死亡原因を調査した。3714名のBRAVO cohort、のうち2003年12月31日までの死亡者は642名、死亡時平均年齢63.9才であった。BRAVO cohort中癌死は107名で、最も多かったのは肺癌(男23、女性9)であった。死亡時平均年齢は男性、女性それぞれ62.8才、71.2才であった。男性の死亡診断書には全員heavy smokerの記載があった。BRAVO cohort中乳癌の死亡例は、6名であった。甲状腺癌の死亡例は2名であった。その他、消化管、肝臓、膵臓、子宮の癌死が多かった。癌死以外の死亡は392名であった。肝硬変・肝不全、肺炎・肺気腫の呼吸不全、循環器障害、脳血管障害、腎不全、糖尿病・下肢壊疽・敗血症、自殺・事故が主なものであった。
以上より、マーシャル諸島における癌発生、死亡の実態が把握され、BRAVO cohort中0-5才の間に被曝した集団のデータベースが完成した。肺癌については喫煙の影響が大きく、被曝の影響は少ない可能性が示唆された。今後このデータベースを基に解析を進め、甲状腺癌の発生と被曝の関係を明らかにすることが可能となった。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi