研究課題/領域番号 |
15406029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
圓藤 吟史 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20160393)
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研究分担者 |
鰐渕 英機 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (90220970)
北村 真理 武庫川女子大学, 生活環境学部・食物栄養学科, 講師 (40369666)
林 朝茂 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (10381980)
吉田 香 甲子園大学, 栄養学部, 助教授 (10336787)
黒田 孝一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30158886)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | ヒ素 / 井戸水 / 有機ヒ素 / 環境汚染 / バングラディシュ / 食品 / リスクアセスメント / 発癌 / 生物学的モニタリング / 誘導結合プラズマ質量分析装置 / 粒子線励起X線 / ジメチルアルシン酸 / 発がんリスク評価 |
研究概要 |
バングラデシュのヒ素汚染軽減政策の有効性を調べるために、井戸水と尿のヒ素濃度との関係を調べた。2005年5〜6月にPabna地方の村落を基にした横断的研究を行った。138井戸水と174夫妻から尿を採取した。326検体のうち304検体は40μg/1.5L/dayであった。井戸水の23.1%は、50μg/Lを超えていた。40μg/1.5L/day以上の多変量補正したオッズ比は【less than or equal】10μg/Lに対し11-50μg/Lが8.90(95%CI:3.31-23.93)で、51-332μg/Lが53.07(11.91-236.46)であった。これらのことからバングラデシュ政府が安全とみなす11-50μg/Lは必ずしも安全でないことが明らかになった。 210名の日本人男性の尿中のヒ素濃度をHPLC-ICP-MSにて測定した。その結果、総ヒ素、亜ヒ酸、ヒ酸、メチルアルソン酸(MMA)、ジメチルアルシン酸(DMA)、アルセノベタイン(AsBe)、その他のヒ素の中央値はそれぞれ、141.3、3.5、0.1、3.1、42.6、61.3、5.2μgAs/Lであった。 ヒジキは無機ヒ素が多く含まれる。体重60kgの男性ボランティアが3ヶ月間、魚介類摂取制限した後、ヒジキの加工食品(無機ヒ素825μgAsを含む)を食べ、その後経時的に採尿し、HPLC-ICP-MSにて測定した。魚介類摂取制限後、無機ヒ素は検出されず、AsBeは8μgAs/Lまで低下した。摂取彼のヒ酸、亜ヒ酸、MMA、DMAの最大濃度は、それぞれ4、6.5、13、17.5時間後に88.1、140.2、179.9、204.7μgAs/Lであった。ヒジキ摂取50時間後、無機ヒ素、MMAは摂取前のレベルに戻ったが、DMAは高い値を維持していた。
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