研究課題/領域番号 |
15500032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
川島 幸之助 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (90345330)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | P2P / ピアーツーピアー / トラヒック / ネットワーク / インターネット / トラヒック制御 / TCP / 統計的推定 / ピアツーピア / ブロードバンド / ストリーミング |
研究概要 |
(1)P2P(ピアーツーピア)ネットワークのトラヒック特性の明確化 トラヒックの種別、情報量、継続時間、時間的な変動特性等の測定を実施した。文献にて発表されている結果と比較して、インターネットを流通するファイルトラヒックが急速に大きくなっていることを明らかにした。 (2)P2Pトラヒックのトラヒック特定、制御法の検討 P2PアプリケーションであるWinnyのトラヒック特定方法を提案し,これまでの特定方法と比較して、さらに捕捉確実性の高い特定方法であることを確認した。 トラヒック制御については、管理サーバの存在しないピュア型P2Pファイル交換のWinnyに対しては、ピア間の特定のパケット交換に着目し、一方ハイブリッド型P2PネットワークのWinMXに対しては、ハイブリッド型の特徴である、必ずサーバにアクセスしてからオーバレイネットワークを構成するという特性に着目し、それぞれネットワークを構成させないことにより、トラヒック制御を実施する方法を考案した。 (3)オーバレイネットワークの構成に関する研究 ストリーミングデータの配信方法に関する研究の準備として、Winnyにおいては、ピア間で隣接ピア情報を交換し合ってオーバレイネットワークを維持しているという特徴に着目し、構成ネットワークを測定した。また、ピュア型P2Pネットワークではその構成規模を把握することは不可能であった。測定とコンピュータシミュレーションを組み合わせることにより、その構成規模を推測した。 (4)通信品質の定量的分析 まず、TCP通信の特性として、SACK、New Renoの別に測定評価を行い、一般には性能が良いとされるSACKの性能が悪くなる場合があることを示した。つぎに、TCP通信の性能評価をする上で通信中のRTTを測定することは重要であるが、これまで不可能であったパッシブ測定によるRTT測定法、及び、輻輳ウインドウサイズ推定方法も開発し、評価に用いた。
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