研究課題/領域番号 |
15500049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
角田 良明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (40233671)
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研究分担者 |
井上 伸二 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50264932)
大田 知行 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (90347617)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 環境適応型エージェント / 負荷分散 / アドホックネットワーク / 自動車走行制御 / エージェント / ルーティング / スケジューリング / マルチキャストルーティング / サービス発見 / クラスタリング / 階層ルーティング / 車車間アドホックネットワーク / 自立分散 / シミュレーション / マルチエージェント / インプリサイス計算 / MPLS / 走行制御スケジューリング |
研究概要 |
ネットワーク資源制御、アドホックネットワーク、自動車走行制御スケジューリングについてそれぞれ下記の研究成果を得た。 1 「ネットワークを渡り歩けるコンピュータ(NTC)」とモバイルIPを利用した動的負荷分散手法を提案した。クライアントサーバシステムにおいて、特定のサーバホストにアクセスが集中すると、サーバに接続する経路上に過度のトラヒックを発生させていた。提案法では、サーバがネットワークを移動する能力を持ち、サーバへの要求・応答パケットが混雑した経路を回避できる位置へサーバ自体が移動し、トラヒックの負荷分散を実現している。 2 アドホックネットワークに動的に階層構造を導入する自律分散クラスタリング、ならびに、それに基づいたユニキャストルーティングとマルチキャストルーティングを提案した。従来のルーティングでは、ネットワークの大規模化、ノードの高速移動に対しパフォーマンスが急激に低減していた。提案法では、各ノードおよび各グループの役割を動的に変化させながら各クラスタを維持し、クラスタ内ルーティングにはツリーを用い、クラスタ間には従来のルーティングを用いている。安定なクラスタによるネットワークの階層化により、制御パケットを抑制し高いパフォーマンスを得ている。 3 高速道路において各自動車が車車間アドホックネットワークを利用して、周囲の交通渋滞状況の変化に最適な自動車走行制御スケジューリングを選択し、自動車を走行させる制御手法について提案した。従来の交通制御では、固定した道路区間を走行中の自動車から渋滞情報を収集できなかった。提案法では、渋滞情報を自動車間で中継するホップ数を増加させることにより、目的インターチェンジまでの平均到着台数を増加させることが可能である。 ネットワークが時間とともに頻繁にその形状を変化させる動的なネットワークに対して環境適応型エージェント技術は有効である。アドホックネットワークはそのような性質をもつ代表的なネットワークの一つであり、今後はアドホックネットワークのための環境適応型エージェント技術について研究を進めていく予定である。
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