研究課題/領域番号 |
15500051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
戸辺 義人 東京電機大学, 工学部, 教授 (60327666)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | センサネットワーク / ユビキタス / マルチキャスト |
研究概要 |
社会インフラを支援する開放型ユビキタスネットワークとして、実空間から広く情報を収集するセンサネットワークを実現するためには、安全で効率的なデータ配送の仕組みを確立しなければならない。本研究においては、安全、効率の2点からセンサネットワークのプロトコルを開発した。まず、セキュアグループ通信の方式として、HARを開発した。HARで想定するセンサネットワークは、ベースステーションとその他の複数の情報収集センサノードから成るものとする。HARでは、ベースステーションの公開鍵、秘密鍵、各センサノードの秘密鍵、グループ鍵を用いる。親ノードとして、ベースステーションは、一定間隔で、グループ鍵で暗号化された「子ノード探索要求」を発信し、正規のセンサノードは「子ノード探索応答」で応答する。既にグループに加わったセンサノードは、新たな親となり、センサデータ配送グループを形成していく。シミュレーションにより、信頼性のあるデータ配送グループを構築できることが明らかになった。次に、ルーティング機構として、実世界通信を指向して、地理上の位置と一対一対応のある階層化ルーティング手法SAMONを開発した。具体的には、階層化可変長のアドレスを割当てることとし、アドレス情報を辿るだけで暗示的なソースルーティングを実現した。さらに、協調的故障検出、位置に応じて物理領域と一対一対応したマルチキャスト機構であるAreacastを実現することができた。シミュレーションのみならず、街中を歩くモバイルユーザとの情報交換も含めた実証実験を行い、開放型ユビキタスネットワーク構築実現の基盤を構築することができた。今後は、さらに大規模なネットワークに展開していくときの技術課題を追求していく予定である。
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