研究概要 |
保守サービスの履歴を蓄積・再利用することは、新しい商品開発やサービスの生産性の向上に大いに貢献する。しかし、保守サービスの作業履歴を自動的に記録する技術の開発が課題である。そこで、保守作業者の動作を観測し、これから作業記録を生成する手法を開発することとした。我々は、保守サービス作業者の作業経験を電子的に記録し、その体験を共有化する手法開発を目指している。 本研究における成果は次の3つである。 (1)加速度センサによるモーションキャプチャーシステムの開発。 従来のモーションキャプチャーシステムは非常に高価なものであり,千万円の価格である。しかし,アナログデバイセズ社加速度センサADXL202を用いて数万円程度のモーションキャプチャーシステムを開発した。 さらに、Wearable PC接続の場所を選ばないモーションキャプチャーシステムを開発した。工場やあらゆるサービス現場で使用できる実用的なシステムである。 (2)IEにおける動作研究と電子技術,ITの融合 管理工学の動作研究を用いて,基本動作から保守作業が記録できること確かめた。加速度センサを用いれば,この基本動作が計測可能であることを確認した。 (3)蓄積した作業記録から電子マニュアルを自動生成するシステムの試作生成した画像付きマニュアルが体験共有に有効であることを確認した。
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