研究課題/領域番号 |
15500111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 神戸大学 (2004-2006) 神戸大学(海事科学部) (2003) |
研究代表者 |
田中 直樹 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (90188318)
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研究分担者 |
前場 隆史 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (80219287)
堀口 知也 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (00294257)
平山 勝敏 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (00273813)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 路面画像 / モルフォロジー / クラック / 白線 / 道路面 / マンホール / 領域抽出 / 競合解消 / Qフィルタ / 眼底画像 / カラーチャネル選択 / 路面要素 / 要素抽出 |
研究概要 |
道路面のメンテナンスにおいて、路面に発生したクラックや、路面の構成要素である白線などを検出することが必要となる。本研究では、目視による路面状態の把握作業に実際使用されている路面画像を用い、クラック、白線、ジョイント、マンホールの領域を抽出することを目指している。路面画像におけるクラック・白線などは路面画像の低コントラスト性や路面の荒れによるかすれなどが抽出を難しくしている。本研究では、まずそれぞれの要素を単独に抽出する方式を提案し、それぞれに要素について十分な正抽出率を得ている。一方、各要素の単独抽出において、例えば、マンホールの周囲にできる溝をクラックとして抽出してしまうなど、他の要素が原因となる誤抽出が生じてしまうことが問題となった。各要素間には制約条件が存在するため、これらをルール化することによりこのような誤抽出を緩和することができる。これらの要素間に成り立つルールを抽出し、各要素間の競合の解消できる方式を構築した。また、大量の新たな路面画像データを路面観測の現場より入手し、それぞれの要素の抽出実験を行った。その結果、新たな画像データにはこれまでの画像データに含まれなかった種類の「しみ」が存在し、ヒビと誤認されて抽出されることが判明しその対策を行った。また、白センターライン・黄センターラインの抽出においても、抽出の基本となるジャンセン・シャノンダイバージェンスによる領域エッジ抽出方式に関してもパラメータの若干の調整が必要であることが判り、その調整作業を実施した。これらにより、新たな画像データに関しても安定した高精度な路面要素の抽出がほぼ可能となり、路面画像からの路面要素抽出はほぼ完成の域に達したと考えられる。
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