研究概要 |
両眼視差を利用して平面ディスプレイを用いて立体映像の提示を行う時,実物体を見ているのと同様,視点位置の変化に伴う物体の見え方の変化を正確に再現するために,ディスプレイに対する観察者の視点・視線の情報を知る必要がある.カメラキャリブレーションのために提案しているtwo-circle法を拡張して,両黒目の輪郭を利用した頭部の姿勢によらない視線推定法を提案した.この研究成果は国際会議(ECCV'04,FG'04,ICPR'04)に,国内会議(PRMU'0402,MIRU'04)に発表・報告された. 両眼視差と運動視差を正しく再現するために,ディスプレイに対する利用者の視点・視線情報が必要であるために,それらの情報を獲得するためのカメラとディスプレイとの間のキャリブレーションが必要である.一方,カメラは観察者の目を測るための装置であるために,ディスプレイはその視野に入らない.従って,従来のカメラの内部・外部パラメータを較正するための手法は利用することができない.本研究ではディスプレイにマーカー点を表示して,利用者がそのマーカー点を注視して指を指す行為を行い,そのときのマーカー点,指先,眼の3者は一直線上にあることを利用して,ステレオカメラ(視点計測機器)とディスプレイとの間のキャリブレーションを行う新しい手法を提案した。そのアイデアは国内会議(PRMU'0403)で発表され,そしてこの提案を完成して,それを利用した視点追従機能を有する立体映像提示法について国内会議(MIRU'06)にで報告される予定である.
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