研究概要 |
本研究は、健全なネットワーク情報社会を実現するためのネットワークコミュニティの構築と運用を支援する情報技術の実現を目指している。現在、ネットワーク利用者が安心して自由に参加でき,必要な情報を瞬時に入手できるネットワークコミュニティの構築が不可欠であるが,このためには,ネットワークコミュニティを運営管理するコミュニティ管理者の負担が膨大となるという問題があり,十分なサポートしない場合には誹謗・中傷やトラブルの多発等が発生するという問題がある.本研究では,メッセージ流(メッセージストリーム)から特定のネットワークコミュニティに有用な情報のみをフィルタリングし活用することで,自動的にコミュニティの管理運営を行うことができる方法を開発することを目標に研究を実施した.本方法により,コミュニティに参加する利用者は自分の興味ある情報が自動的に入手できまた関心が同じ利用者のみを自動的に選択してコミュニケーションが可能となる.しかも,コミュニティを乱す利用者を排除し健全なコミュニティを形成することが可能となる.本研究では,メッセージ流を制御するためのメッセージストリーム制御方法の開発を行った.特に,メッセージ流の中から要求されたメッセージを随時抽出する効率的なメッセージフィルタリング方法,およびメッセージフィルタリング機能に対して必要なメッセージが到着したときにそのメッセージを要求する効率的なメッセージ問合せ方法を開発した.同時に,メッセージ流の制御や処理要求を行うための基盤となる情報技術の開発と同時にコミュニティ操作方法とコミュニティ管理方法の開発を行った.
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