研究課題/領域番号 |
15500228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 (2004-2005) 東京大学 (2003) |
研究代表者 |
鈴木 えみ子 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助教授 (20173891)
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研究分担者 |
来栖 光彦 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助手 (50413985)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 遺伝子 / 細胞・組織 / ショウジョウバエ / 発生・分化 / シナプス / 神経筋結合 / 神経科学 / シナプス形成 / 電子顕微鏡 / 標的認識 / 免疫細胞化学 / 細胞標識 / 標的認識分子 |
研究概要 |
シナプス結合の標的特異性は神経回路形成の最も重要な基盤をなす。本研究はシナプス形成期の神経系でシナプス結合の特異性がどのような機構によって成り立つのか明らかにすることを最終目的とした。モデル系として、比較的単純な神経回路であるために細胞レベルの解析が容易なショウジョウバエ胚の体壁筋系の神経筋結合を用いた'。神経軸索成長円錐が標的筋細胞に近づく時期を詳細に形態解析したところ、軸索成長円錐は初め標的領域に存在する筋細胞から伸びる糸状仮足(myopodia)と盛んに接触活動を繰りかえすが、やがて標的筋細胞上の決まった場所にmyopodiaと軸索糸状仮足(nuerofilopodia)が絡み合ってクラスターを形成することがわかった。また、Ezrin-DNによるクラスター形成阻害実験から、クラスター形成がシナプス形成の初期に必須の過程であることを示す結果を得た。私達は、糸状仮足のクラスターにシナプスの機能蛋白質が集積することが、次のイベントとして重要であると考え、シナプスの機能蛋白質を結合する足場蛋白質であるPSD95/Dlgの機能解析を行った。その結果、PSD-95/Dlgがクラスター形成の初期にこの部分へ集積し、その後のシナプス形成に必須の役割を果たしていることがわかった。次に、このような糸状仮足のクラスター形成を制御し標的特異的シナプス形成を制御する細胞表面蛋白質を探索する目的で、ショウジョウバエ細胞表面蛋白質遺伝子のスクリーニングを筋肉における異所発現系を用いて行った。これまでに1次スクリーニングを終え、約40の候補遺伝子を得た。今後はこれらの遺伝子の産物蛋白質について機能解析を行う予定である。
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