研究課題/領域番号 |
15500233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
新井 良八 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20159487)
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研究分担者 |
金井 裕彦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30293830)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | モノアミン酸化酵素 / セロトニンニューロン / ヒスタミンニューロン / ミトコンドリア / 軸索輸送 / モノアミノ酸化酵素 |
研究概要 |
B型モノアミン酸化酵素(MAOB)はモノアミンの分解に関与し、その遺伝子は核DNAにコードされ、蛋白はミトコンドリア外膜に局在している。我々はラット脳セロトニンニューロンの細胞体、樹状突起には、MAOBを持つミトコンドリアとMAOBを持たないミトコンドリアが混在し、神経終末にはMAOBを持たないミトコンドリアだけが存在することを見出した。さらに、ヒスタミンニューロンにおいても、MAOBを持つミトコンドリアとMAOBを持たないミトコンドリアが混在することを見出した。本研究では、アストロサイトにおいて、MAOBの局在を検討した。アストロサイト特異的グリア細胞蛋白(GFAP)とMAOBの二重染色を行い、すべてのGFAP陽性細胞がMAOB陽性であることを明らかにした。次にMAOBの電子顕微鏡免疫組織化学を行った。GFAP陽性細胞において、MAOB免疫反応産物はミトコンドリア外膜に局在し、またはMAOBを持たないミトコンドリアも存在していた。以上の結果より、セロトニンニューロン、ヒスタミンニューロンおよびアストロサイトにおいてMAOB蛋白が特定のミトコンドリアに選択的に輸送されることを明らかにした。
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