研究課題/領域番号 |
15500241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 宮崎大学 (2004-2005) 宮崎大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
西森 利数 宮崎大学, 医学部, 教授 (20112211)
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研究分担者 |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
池田 哲也 宮崎大学, 医学部, 助教授 (20264369)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ドーパミン / 黒質 / 線条体 / パーキンソン病 / 疼痛関連行動 / 機械的刺激 / 痛覚 / ラット / FOSタンパク / 免疫組織化学 / 機械的侵害刺激 / 脊髄 / FOSタンパク質 / 侵害性熱刺激 |
研究概要 |
実験にはラットを用い、片側の黒質ドーパミン産生細胞を破壊するために、6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)を内側前脳束に注入し、メタアンフェタミン投与により誘起される回転運動を観測した。メタアンフェタミンによるこの効果がドーパミン産生細胞の破壊に由来しているかを確認するため、チロシンヒドロキシラーゼ(TH)に対する免疫組織化学を施し、黒質及び線条体における陽性反応を確認した。その結果、メタアンフェタミン注射により誘起される回転数が対照群より有意に増加した群では、黒質及び線条体におけるTH陽性反応をほとんど検出することはできなかった。このラットをパーキンソン病モデルラットとした。 そこで、このパーキンソン病モデルラットを用い、破壊側およびその反対側の足底に機械的刺激を与え、足引っ込め反射が生じるまでの時間を計測した。その結果、黒質破壊側では足引っ込め反射を生じるまでの時間が対照群に比べて短くなった。このことは、ドーパミン産生細胞を破壊することで機械的刺激に対する感受性が鋭敏になったことを示し、黒質産生のドーパミンが機械的刺激に対する応答性に変化をもたらしていることを示している。 次に、この機械的刺激による感受性の変化が脊髄レベルにおける痛覚系に関与しているか否かを検討するために、足底に機械的侵害刺激を与え、この刺激により誘発されるFOSタンパク質の発現の変化を免疫組織化学的手法を用いて検討した。黒質破壊側またはその反対側の足底に侵害性刺激を与え、2時間後に灌流固定を行い、凍結切片作製後、ラビット由来のポリクローナルFOS抗体を用いて免疫組織化学を実施し、脊髄レベルにおけるFOS陽性細胞数を比較した。その結果、両者の間でFOS陽性細胞数に有意差を認めることはできなかった。
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