研究課題/領域番号 |
15500243
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
本間 俊作 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20261795)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | bHLH / GFRα / GDNF / 転車因子 / ニワトリ胚 / 雷気穿孔法 / 脊髄 / in situハイブリダイゼーション / neurogenin 1 / neurogenin 2 / neuroM / in situ hybridization / 電気穿孔法 / RCAS |
研究概要 |
神経幹細胞からのニューロンの分化にbHLH(basic-helix-loophelix)転写因子の活性が関与していることが知られている。神経栄養因子の一つであるGDNFの受容体GFRa1(GDNF receptorα)の発現を神経細胞の分化マーカーとして用い、中枢神経系ニューロンの分化調節機構におけるこのbHLH転写因子の役割を調べた。 GFRα1の発現様式とngn1、ngn2並びに、neuroMの3種類のbHLH転写因子の脊髄の背腹軸に沿った発現様式を2重のin situ hybridization法を用いて比較した結果、GFRα1受容体と3種類の転写因子の発現様式の間に極めて高い類似性を認めることができた。そして、脊髄の神経前駆細胞にin ovoで発現ベクターを電気穿孔法により導入することによりこれら3種類の転写因子を脊髄半側全域に強制発現させると、GFRα1の発現が量的空間的に増加することが判った。engrailedホメオボックス遺伝子の転写抑制活性を利用して、これらの転写因子の活性を抑制するとGFRα1の発現が抑制された。またngn2と相互発現抑制作用を持つcash1遺伝子を強制発現させると、GFRα1の発現が誘導され、engrailed遺伝子の転写抑制ドメインとcash1遺伝子のbHLHドメインを融合させた遺伝子を発現させるとGFRα1の発現は抑制された。 以上の結果から、特定の神経細胞サブグループにおけるGFRα1の発現調節にngn1、ngn2、neuroM、並びにcash1の4種類のbHLH転写因子が関与していることが考えられる。
|