研究課題/領域番号 |
15500266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 祐見子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00215568)
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研究分担者 |
丸山 敬 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30211577)
川村 勇樹 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50343463)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 摂食 / 受容体 / ペプチド / 情報伝達 / Gタンパク質 / カルシウム |
研究概要 |
メラニン凝集ホルモン(melanin-concentrating hormone : MCH)は摂食調節機構の下流に位置する特に重要な"食欲誘起ホルモン"と考えられている。その受容体はオーファンGタンパク質結合型受容体MCH1R(SLC-1)及びMCH2Rであることが同定された。MCH1Rの研究はノックアウトマウス及び特異的アンタゴニスト作成により急速な展開を見せ、摂食・エネルギー代謝に非常に重要な機能を持つことが一層明らかになってきた。私達はMCH1R構造活性相関の情報が創薬にも役立つと考え、これまで細胞外N末端における様々な変異体を作成し、詳細な解析を行ってきた。今年度は細胞内C-tailのN末端に存在するdibasicアミノ酸(Arg^<319>Lys^<320>)がhelix 8の重要な機能構造を形成し、情報伝達に深く連関することを見出した。さらにバイオインフォマティクスの活用により、dibasicアミノ酸のC-tailにおける位置が多くのGPCR(ヒトマウスそれぞれ231遺伝子を解析)で保存されていることも解明した。すなわち、GPCRにおける新規モチーフの発見である。その一方、C-tailのC末端部分リン酸化にプロテインキナーゼCが関与し、受容体internalizationに必要であることを見出すことができた。さらにドミナントネガティブ変異体を用いることにより、MCH1Rのinternalizationにはベータアレスチン及びダイナミンも深く関与することも明らかにした。 私達の研究によりMCH1Rの細胞内C-tailはC末端側とN末端側とで機能が異なる事実が初めて明らかになった。以上の結果はPeptides及びEndocrinologyに発表した。そのほかMCH1Rに関する邦文・英文の総説を計4報発表した。
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