研究課題/領域番号 |
15500281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
虫明 元 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80219849)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 前頭前野 / ルール / ゴール / 補足眼野 / サッカード |
研究概要 |
訓練したサルより前頭前野の同時多点記録を行う。特に前頭前野の背外側部を記録する。細胞活動に関しては、各時期の細胞活動からゴールの位置、最初にカーソルをどちらの方向に進めるかというゴール情報を分類して、これらの情報がどのように反映されるかにより、分類する。特定の最終ゴールで活動する最終ゴール選択的な活動、最初のカーソルをすすめるゴールの位置関連している即時ゴールに関連する細胞活動を見出した。前頭前野では、カーソル移動と手の運動との対応のルールに依存して活動が変化する細胞はこのようなゴール情報を表現している細胞にはほとんど見られなかった。さらに、これらの情報は、網膜上のゴールの位置や手の運動を反映する細胞もほとんど見出されなかった。以上の実験結果から、前頭前野細胞は、与えられた刺激やルールから、課題遂行に必要な情報を抽出して、さらに行動の制御に必要な情報を生成し、これらは感覚情報や、運動情報というレベルをあまり反映しないといいう高次の行動制御に関わることが明らかになった。さらに多点記録した細胞活動に経時的な相互相関関係を解析して、課題関連細胞の相互の関係は、ゴール情報が最終ゴールから即時のゴールへと変換されていくか過程で一過性に同期性が高まる現象が認められた。前頭前野内の神経回路がダイナミックに課題の中でそのリンクが変化していることは行動の融通性のある制御に関与する可能性が強く示唆された。
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