研究課題/領域番号 |
15500293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
江連 和久 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (20132904)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 呼吸中枢 / 呼吸性ニューロン / 漸減型ニューロン / 抑制性伝達物質 / グリシン / GABA / GLYT2 / リズム / 漸減型呼息性ニューロン / 共放出 |
研究概要 |
成熟ラットin vivo標本を用い、呼吸リズム生成の中核であるBotzinger complexとPre-Botzinger complexと呼ばれる領域に存在する抑制性ニューロンについて、それらのシナプス結合と伝達物質を同定する作業を進めた。これまでに、グリシン性のニューロン、GABA性のニューロン、両方を伝達物質として使用していると思われるニューロンを同定した。方法は、機能を同定した単一ニューロンをニューロビオチンで標識し、そのニューロンが、グリシントランスポーター2(GLYT2)のmRNAとGABA合成酵素の異型体(GAD67)のmRNAのいずれかあるいは両方を保有しているかどうかをin situハイブリダイゼーション法で検出することである。 対象領域の漸増型呼息性ニューロンは、呼息相の維持に働く抑制性ニューロンであるが、上記の方法によりグリシン性ニューロンであることが示された。同じ領域の漸減型呼息性ニューロンは、吸息から呼息への相の切り替え時に働く抑制性ニューロンである。これもグリシン性であることが判明した。これらニューロンより尾側にも漸減型呼息性ニューロンが存在し、その機能は不明であったが、一部はグリシン性であること、すなわち抑制性ニューロンであることが示された。また孤束核には肺の伸展受容器入力を中継するニューロンが存在する。これらのうち遅順応型受容器の中継ニューロンはGAD67 mRNAを保有していた。さらにそれらの一部は、GLYT2 mRNAも同時に保有していることが判明した。すなわちこれらニューロンはグリシンとGABAを共放出するものと思われる。 Botzinger complexに上述の漸増型とも漸減型とも言えない、中間型の呼息性ニューロンを同定した。スパイクトリガーによる加算平均法を用いて調べたところ、それらは新しい型の抑制性ニューロンであることが判明した。
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