• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サルモネラ菌を用いたDNAワクチンデリバリー技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15500301
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験動物学
研究機関宮崎大学

研究代表者

芳賀 猛  宮崎大学, 農学部, 助教授 (20315360)

研究分担者 後藤 義孝  宮崎大学, 農学部, 教授 (30142136)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードDNAワクチン / デリバリー / 細胞内寄生菌 / 免疫誘導 / Nramp-1 / 細胞性免疫 / サルモネラ
研究概要

サルモネラ菌など細胞内寄生菌によるプラスミドのデリバリーは、安全性が高いと考えられるDNAワクチンの効果を高めるのに魅力的なアプローチである。本研究ではその技術開発のための基礎研究としてSalmonella Typhimuriumなどを材料に、β-galを真核細胞特異的に発現するプラスミドをモデルとして、マウスにおいて条件検討を行った結果、以下の成果を得た。
1.pCMVβのマウス初代培養細胞への移行を検討したところ、SL7207株およびΔphoP株で陽性を認めたが、その効率は高くなかった。またSL7207株を用いて、動物レベルでのpCMVβ移行を解析したところ、フットパットルートの脾細胞、経口ルートの腸間膜リンパ節およびパイエル氏板でそれぞれβ-gal陽性細胞を稀に認めた。
2.実験進行中にpCMVβはサルモネラ菌体内で不安定であることが明らかになってきたため、pBR322のレプリコンをもったpBRCMVβを構築したところ、in vitroおよびin vivoでプラスミドを安定化させることに成功した。
3.プラスミド導入サルモネラ菌をBALB/cに経口投与したところ、抗β-gal IgG抗体価については、一部で上昇を認めたが、陰性対照としてβ-gal遺伝子を削除したプラスミドを作成し、同様の実験を行った結果、やはり抗β-gal IgG抗体が陽性になったことから、本検出法は非特異反応を検出している可能性が示唆された。
4.コンジェニックマウスを使った実験から、サルモネラ菌や抗酸菌のような細胞内寄生菌においてはNramp-1遺伝子の機能不全が細胞性免疫を誘導するのに有利に作用することが示唆された。
最近、サルモネラ菌を用いたDNAワクチンデリバリーは、再現性が悪いという報告が相次いでなされており、本研究結果もまた、そうしたシステム系には改良の余地が数多く残されていることを示すもので、概出の論文についてはこの点を十分注意をして評価すべきであろうと思われる。しかしながら本研究で得られた結果は、今後サルモネラ菌に限らず、細胞内寄生菌を用いたDNAワクチンデリバリーシステムの開発に有用な情報を提供するものである。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of vpr vector constructed from chimeric simian and human immunodeficiency virus2003

    • 著者名/発表者名
      HAGA, Takeshi
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 65・5

      ページ: 633-636

    • NAID

      110003886227

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Characterization of vpr vector constructed from chimeric simian and human immunodeficiency virus2003

    • 著者名/発表者名
      HAGA, Takeshi
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 65(5)

      ページ: 633-636

    • NAID

      110003886227

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HAGA, Takeshi: "Characterization of vpr Vector Constructed from Chimeric Simian and Human Immunodeficiency Virus"Journal of Veterinary Medical Science. 65・5. 633-636 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi