研究課題
基盤研究(C)
超音波検査は臨床医に有用な手法の一つで、表示断面が自由に設定できることがその長所のひとつとしてよく知られている。その長所の一方で、時々、検査時に記録されている画像がどの断面でどの臓器を描出しているかわかりにくく、画像の解釈に困ることがある。それを補うため、ボディーマークが用いられているが、動画記録などについては役立たない。この研究の目的は、探触子の位置と傾きを自動的に追従するように表示されるあたらしいボディーマークの表示法を提案し、作製することである。本研究では、磁場センサーを用いて、探触子の位置を検出することで、あらかじめ作成した3次元のボディーマーク上に探触子の位置を表示する。画像とボディーマークを同時にリアルタイムで表示することで、その画像を解釈しやすくし、さらに探触子の傾きも容易に表示できるようになった。腹部・体表領域において新しい自動追従型3次元表示ボディーマークシステムを作成できた。さらに、従来のこれらに加え、経腟走査用のそれを作成したことで、産婦人科領域の検査にも使用できるようになった。本システムは、動画上でも正確に作動しており、臨床超音波検査に応用可能である。自動追従型3次元表示ボディーマークシステムは、医学教育、へき地医療支援、電子カルテなども含め、広い領域で臨床応用が期待される。今後、このシステムが市販の超音波装置に取り入れられるようにしたいと考えている。
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