研究課題/領域番号 |
15500390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
曲谷 一成 東海大学, 電子情報学部, 教授 (00181610)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 単独歩行 / 道案内装置 / GPS / 誘導ライン / 電子白杖 / 道案内 / ICタグ / 赤外線標識 / 色分けされた誘導ライン |
研究概要 |
視覚障害者にとっての自立の第一歩は自分で歩こうとすることである。しかしながら現状では白杖の使用に習熟した障害者であっても未知の場所を単独で歩行することは困難である。本研究は、視覚障害者が介助者の助けを必要とせず、見知らぬ場所であっても単独で歩行するための道案内装置の開発を目的としている。 本研究は2つのパートに分けられる。一つは屋外の単独歩行に対する道案内装置を対象としたものであり、これはカーナビゲーションシステムのようにGPSからの位置情報を頼りに道案内を行うものである。他の一つは主に屋内における道案内を対象としたもので、色のついた誘導ラインとそれを検出し視覚障害者に知らせる電子白杖から構成される。 GPSを用いた道案内装置においては、位置情報に基づき音声により道案内を行うためのシステムの開発、およびビルの影に入るなどGPS信号が受信できない場合に利用者の位置を推定する自立測位装置の開発を行った。特にGPS信号の受信と自立測位装置の動作を同期させるプログラムを開発したことにより、GPS信号の受信が不可能になった場合でも速やかに自立測位に切り換えることが可能となり、歩行者の道案内が途切れることなく行えるシステムを開発することができた。 電子白杖においては、赤および緑の誘導ラインを利用した道案内装置を完成させ健常者を被験者とした実験を行った。この結果から、誘導ラインだけではなく赤外腺による標識を利用し利用者の位置を特定できるシステムの開発を行った。この新しいシステムを用い視覚障害者を被験者とした実験を行い、本システムは極めて良好に動作することを確認した。また本システムは当初はアナログ回路を主体としたもので識別できる誘導ラインは赤、緑の2色であったが、カラーセンサを白杖先端に取り付けたディジタル回路主体の電子白杖を製作することにより、8色以上の誘導ラインの識別が可能な道案内装置を開発することができた。
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