研究課題/領域番号 |
15500401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 熊本電波工業高等専門学校 |
研究代表者 |
清田 公保 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助教授 (80186353)
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研究分担者 |
合志 和洋 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助教授 (20303711)
江崎 修央 鳥羽商船高等専門学校, 制御情報工学科, 講師 (30311038)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ユビキタス / 視覚障害者 / PDA / ペンインタフェース / 携帯端末 / 文字入力 / ペン入力 / ヒューマンコミュニケーション / コミュニケーションエイド / 感覚代行 |
研究概要 |
本研究は、視覚障害者が晴眼者の介添えなしに計算機に日本語入力が行える新しいシステムに関する研究について検討を行っている。これまで視覚障害を持つ人は、失明により墨字から点字の利用を余儀なくされたり、点字ワープロに習熟する必要があった。しかし,これらは利用するために長い訓練を必要とし、疾病や交通事故などで中途失明した高齢者などにとっては容易に利用できるものではなかった。このような背景から、申請者らは人に優しい日本語入力手段として利用が始まっているオンライン日本語入力手段に着目し、初心者にとってユーザーフレンドリーなペン入力環境を中途失明した視覚障害者にも適用することを提案した。 この研究を推進するにあたって、視覚障害者が自分の書いている文字の途中経過を確認することができないために発生する、極度に変形した漢字を十分な精度で認識できるアルゴリズムの開発と,高齢の中途失明者でも利用可能なユーザーインタフェースの確立が必要であった。この点に関し、視覚障害者の書く漢字の崩れ方に関する法則性を見いだし、それを考慮した新しいアルゴリズムを採用すれば晴眼者の精度に近い認識結果が得られることを見出した。さらに、これまで得られた成果を一歩進めて実用に供するシステムへの応用を目指し、視覚障害者が屋外で利用可能な情報機器端末(PDA)を対象としたユビキタス(場所を選ばない)インタフェースの研究に取組み、以下の成果を得ている。 (1)PDA上で動作する音声合成ソフトや他のモバイルソフトの機能を妨げない認識精度を維持しながらの文字認識エンジンのコンパクト化 (2)視覚障害者の屋外歩行を妨げないユビキタスインタフェースの基本設計 (3)文字入力以外の機能を利用するための視覚情報を利用しないペンメニュー選択機能の構築、 (4)PDAにおける簡易メモシステムのアプリケーション開発と無線LANによるコミュニケーションサービスの構築
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