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運動学習方略の発達に関する研究:人は運動の「学び方」をどの程度知っているか

研究課題

研究課題/領域番号 15500403
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 身体教育学
研究機関福島大学

研究代表者

工藤 孝幾  福島大学, 副学長 (30113997)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード運動学習 / 学習方略 / 運動技術 / 自己調整学習 / 系列運動 / 発達 / メタ認知 / モデリング
研究概要

自己調整学習方略に関する従来の研究では、学習者が自発的に採用する学習方略を、学習成績の上位グループと下位グループとの間で比較することによって、その運動課題を学習するための適切な学習方略を明らかにしようとしている。しかし、この方法では単に成績の優秀なものと劣っているものとの学習方略の違いを明らかにしただけであり、それが最善の方略であるのかを明らかにすることはできない。人間が運動技術の学び方をどの程度知っているのかを明らかにするためには、学習者が自発的に採用する学習方略を、その運動技術を学習するための最善の学習方法と比較する必要がある。
そこで本研究では、この点を明らかにするために、三つの実験を行った。それらの実験で用いられた学習課題は、7つの動きによって構成される全身を使った系列運動課題であった。被験者は、モデルが行う模範演技を撮影したビデオテープを見て、モデルの動きを覚えることが要求された。
最初の二つの実験では、この運動技術を覚える最善の学習方法とはどのようなものであるのかについて調べた。その結果、初めに介入動作を伴わせながら動作の系列を記憶することに専念し、記憶が成立した後、その記憶に基づきながら調整練習法によって運動技術の再生の練習を行うやり方が最善の学習方法であることがわかった。
以上の結果に基づき、第3の実験では、小学生と大学生を被験者として、自由に練習させる条件と、前述した最善の学習方法で練習するように指導された条件との比較を行った。その結果、小学生のみならず大学生においても、自由練習条件より指導条件の方が学習成績において優れていることがわかった。これらの結果は、小学生・大学生を問わず、運動技術の学び方についてのメタ認知が人間には十分に確立していないことを示唆している。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 最新スポーツ心理学・その軌跡と展望2004

    • 著者名/発表者名
      日本スポーツ心理学会
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      日本スポーツ心理学会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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