研究課題/領域番号 |
15500406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 柔軟性 / 関節可動域 / 筋腱複合体 / 加齢 / 成長 / 性差 / 筋力 / アキレス腱 |
研究概要 |
本研究では、「柔軟性」を関節可動域と定義し、以下の3点について検討を行った。すなわち、1)関節可動域の規定因子を筋腱特性の観点から明らかにすること、2)関節可動域およびその規定因子の性差および加齢変化を明らかにすること、3)関節可動域およびその規定因子の可塑性について検討すること、である。これらの目的のために、負荷を規定できる筋力計を開発し、筋腱複合体の伸長性を生体計測するシステムを構築した。このシステムを用いて、足関節底屈・背屈動作の可動域および下腿三頭筋・前脛骨筋筋腱複合体に着目して一連の研究を遂行した。その結果、以下のことが明らかになった。1)について、関節可動域は他動的及び能動的に評価する必要性があることが示され、それぞれの規定因子として、筋量、筋力、筋腱複合体の材質特性があげられた。2)について、関節可動域の性差(女性>男性)には、腱組織の伸長抵抗性が深く関係していること、ただし、その程度は成長や加齢によって変化することが示された。3)について、関節をまたぐ筋群の静的ストレッチングによって関節可動域が増加するが、これは主として腱組織の伸長性の増加によることが示された。また、安静臥床も同様の変化をもたらすことが明らかになった。さらに、筋量および筋力と筋形状、腱特性の関連性について、詳細な検討を行い、筋腱複合体の受動伸長時・力発揮時の変形と関節トルクとの関連性などに関する研究を通して、受動伸長や力発揮が筋腱複合体の特性を一過的に変化させること、変化の程度は筋によって異なることなどが明らかになり、柔軟性のトレーニングへの方向性が示された。
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