研究課題/領域番号 |
15500429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柳沢 和雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (60191152)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 総合型地域スポーツクラブ / 社会的ネットワーク / アソシエーション / 社会関係資本 |
研究概要 |
平成12年「スポーツ振興基本計画」のなかでその全国展開が位置づけられた総合型地域スポーツクラブは、これまでのスポーツが抱えてきた問題や地域における生活課題を解決する糸口として位置づける必要がある。これまで地域スポーツでは、スポーツ振興による地域づくりやコミュニティの再生などが期待されてきたが、それはスポーツ振興がコミュニティ形成に発展する論拠がないまま、規範論として語られてきたにすぎない。本研究では、地域が抱える生活課題とスポーツとがどのような関係を持つのか、総合型クラブがもつアソシエーション特性とビューロクラシー特性との関連、総合型クラブに期待される中学校区という生活圏の中での多種目・多世代型のスポーツ活動が新しい住民ネットワークを形成する機能を検討した。 本研究では、地域とスポーツとの関連が顕著に予想される鹿嶋市(旧鹿島町)を対象に研究を進めた。地域生活とスポーツとの関連を検討するために、鹿島開発がもたらした生活課題とスポーツとの関連を検討し、また、総合型クラブ「かしまスポーツクラブ」の会員調査をもとにクラブのアソシエーション特性とビューロクラシー特性、及び会員の社会的ネットワークを検討した。 鹿島開発がもたらした生活課題とスポーツとの関連については、鹿島町におけるスポーツ振興の基盤は、外発的な地域開発による社会的ひずみという生活課題を補う生活組織の必然性と関係者の内発性に求めることができた。また、総合型クラブのアソシエーション特性とビューロクラシー特性との関連については、相対的にアソシエーション特性が強いことがわかった。しかし、総合型クラブへの関わりが高くなる程、属性からの自由や参加民主主義というアソシエーション特性は弱くなっていた。さらに、会員の社会的ネットワークに関しては、会員歴が長くなればなるほどネットワークの広がりは小さい傾向が確認された。
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