研究課題/領域番号 |
15500431
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
堀米 仁志 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50241823)
|
研究分担者 |
平松 祐司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (30302417)
田中 喜代次 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50163514)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | スポーツ医学 / 小児 / 成人病 / 血小板機能 / 血液凝固線溶系 / 動脈硬化 / 動脈硬化症 |
研究概要 |
【研究目的】動脈硬化等の成人病の一部は小児期に起源があり、血管内皮や血小板機能が進展に深く関わっている。体重管理が成人病予防に重要であるが、成長やスポーツ活動に伴うこれらの機能の変化は充分に解明されておらず、適切な食事運動療法は確立していない。小児期に特徴的なチアノーゼ性先天性心疾患(CCHD)を含め、血管内皮機能の指標となる凝固線溶蛋白や血小板機能を評価する。また、これらの指標への食事・運動による減量の効果を検討する。 【研究計画・方法】1.CCHDにおける血小板活性と抗凝固蛋白の評価。2.CCHDにおける線溶系蛋白の日内変動の評価。3.成人肥満を対象とした3ヶ月間の食事制限と有酸素運動による減量が活性化血小板から産生される血小板由来マイクロパーティクル(PMP)と線溶系蛋白に及ぼす効果。 【結果】1.CCHDの可溶性P-セレクチン、βトロンボグロブリン、血小板第4因子は健常者に比べ高値を呈し、プロテインC、プロテインSは低値を呈した。可溶性P-セレクチン、βトロンボグロブリンはヘマトクリットと正の相関を、プロテンC、プロテンSは負の相関を呈した。2.CCHDのplasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)、tissue-type plasminogen activator(t-PA)は9時が高い日内変動を認めた。t-PAは健常者に比べ9時、16時ともに高値で赤血球数に正の相関を呈した。3,肥満群のPMP、t-PA、PAI-1は高値で、肥満の程度や脂肪量に正の相関を呈し、減量後は体重減少率と正の相関を示し減少した。 【今後期待される研究成果】減量は血小板や血管内皮機能を改善し成人病の進展を予防すると考えられる。慢性的な低酸素状態にあるCCHDには血小板活性や凝固線溶系の異常が認められた。過度の運動は組織の低酸素を引き起こす事も推測される。成長を考慮した食事運動療法の確立は、小児期からの成人病予防や治療に貢献すると考えられる。
|