研究課題/領域番号 |
15500447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
的場 秀樹 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20035166)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | レジスタンス・トレーニング / 脱共役タンパク3 / アディポサイトカイン / インスリン感受性 / レジスタンス運動 / レプチン / アディポネクチン / 筋肥大 / 長拇指屈筋 / CRP / 抗動脈硬化作用 / TNF-α / レジスチン / 健康増進 / 骨格筋 / UCP3 |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、レジスタンス・トレーニングの健康増進効果について、ラットおよびヒトを用いた研究がなされた。第一実験では、レジスタンス・トレーニングがラットの足底筋における脱共役タンパク3の発現に及ぼす影響を検討した。レジスタンス・トレーニング群のラットは摂水のため高さ1mのケージを昇り降りした。実験の結果は、ラットの足底筋における脱共役タンパク3の発現はレジスタンス・トレーニングの影響を受けないことを示した。第二実験では、ラットを用いて血中の糖質・脂質代謝関連物質およびアディポサイトカインレベルに及ぼすレジスタンス・トレーニングの影響を調べた。レジスタンス・トレーニングは、第一実験と同様であった。レジスタンス・トレーニングは、副睾丸脂肪、腹膜後方脂肪およびそけい部脂肪の各重量を有意に減少させた。また、レジスタンス・トレーニングの影響はアディポサイトカインの種類によって異なり、血清レプチン濃度は有意に減少した。一方、血清TNF-α濃度、アディポネクチン濃度およびレジスチン濃度は有意な影響が認められなかった。さらに、レジスタンス・トレーニングは血清インスリン濃度を有意に低下させたが、血糖値には有意な変化を及ぼさなかった。この結果は、レジスタンス・トレーニングがインスリン感受性を向上させたことを示唆する。第三実験では、強度の異なるレジスタンス運動がヒトの血中アディポサイトカインレベルに及ぼす影響を検討した。被験者はスクワット、アームカール、レッグプレス、プルオーバー、レッグエクステンションおよびベンチプレスからなるレジスタンス運動を1RMの20%と60%の強度で実施した。レジスタンス運動を行わないコントロール条件も設定した。第三実験では、1RMの20%と60%強度で行う何れのレジスタンス運動も血清レプチン濃度およびアディポネクチン濃度に影響しないことが示された。
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