研究課題/領域番号 |
15500460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
水落 文夫 日本大学, 文理学部, 助教授 (30157482)
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研究分担者 |
鈴木 典 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (10162968)
酒井 秀嗣 日本大学, 歯学部, 助教授 (20153851)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | スポーツ選手 / 心理的ストレス / 唾液 / コルチゾール / クロモグラニンA / コンディション / コンディショニング / スポーツ活動 / 自律神経機能 |
研究概要 |
スポーツ競技のコンディションに影響する心理的ストレスを評価する生化学的指標を選定し、各種ストレス刺激に対する動態をとらえた。これらの評価からスポーツ活動にともなう心理的ストレスの様相や強さを推測した。また、これらがスポーツ選手のための心理的ストレス指標として妥当かどうかを検証した。注目した指標は、唾液中のクロモグラニンA(Cg-A)とコルチゾール(Cortisol)であった。 測定Iでは、一過性の2つのストレス課題(統制されたストレス刺激と試合前のストレス状態)を与えたときのストレス反応を、唾液成分、心拍反応、心理テスト(STAI)によって測定した。その結果、いずれの課題にも唾液中Cg-A、Cortisolは高値に変動したが、Cg-Aは暗算課題のような努力をともなうストレス刺激に敏感に反応し、競技パフォーマンスに影響するような試合前の心理的ストレス状態では、Cortisolが高い反応性を示した。 測定IIでは、3週間の高地トレーニング合宿中のストレス反応を、唾液成分、心理テスト(2次元気分尺度)により追跡した。その結果、持久性機能のトレーニング効果が認められなかった選手の多くは、期間後半に疲労感を伴う快感情の低下とCg-A、Cortisolの高値が観察された。 心理的ストレスの評価基準作成には至っていないが、2つの唾液成分はコンディションの弊害となる一過性および長期的な心理的ストレス反応を、HPA軸およびS/A系といったストレス反応系に対応して評価することができ、その後のパフォーマンス低下をある程度予測する機能を持つと示唆された。
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