研究課題/領域番号 |
15500520
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生活科学一般
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小伊藤 亜希子 (坂東 亜希子) 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (90257840)
|
研究分担者 |
室崎 生子 平安女学院大学, 生活環境学科, 教授 (90089128)
清水 肇 琉球大学, 工学部, 助教授 (40244280)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 子ども / 家庭生活 / 遊び / 居場所 / 共働き家庭 / 保育所 / 学童保育所 / 地蔵盆 / 子育て力 / 放課後 |
研究概要 |
‘90年代以降に本格化した子育て支援の施策や取り組みは、基本的に働く親の条件に合わせて行われており、両親の長時間労働に規定された家族のライフスタイルが子どもの生活に及ぼす影響については見過ごされる傾向がある。本研究は、子どもの立場から子育て支援のあり方を再検討しようとした。報告書は大きく3つの柱から構成されている。 まず一つめは、小学生の放課後の遊びと居場所の実態に関する研究である。大都市である大阪市都心部と、農村地域である沖縄県南風原町を取り上げ、地域性の違いによる影響を比較分析している。また共働き家庭の小学生の放課後の居場所である学童保育所施設の空間条件について、大阪市の民設型学童保育所を対象に調査し、求められる空間条件について提言した。 二つめは、共働き・一人親家庭の子どもの家庭生活の実態に関する研究で、親の労働条件との関係に焦点を当てて分析した。保育園に通う子どもの家庭と、学童保育所に通う子どもの家庭をの二つを分析対象とし、親の帰宅時間、夫婦の家事分担、親族などによる外部育児支援の有無等が子どもの家庭生活にどのように影響しているかを明らかにしている。また親の子育てネットワークの形成状況についても言及した。 3つめは、地域の子育て力を、子どものための地域の伝統行事である地蔵盆を通じて考察したものである。お町内の行事として位置づけられている京都市都心部の地蔵盆、及び子ども主体で運営されてきた伝統のある石川県加賀市の地蔵盆を取り上げている。地蔵盆の取り組みが地域の異年齢子ども集団の形成に果たす役割、そして本来地域社会がもっていた地域の子どもたちを見守り育てるという機能、すなわち地域の子育て力を再生する可能性について考察した。
|