研究課題/領域番号 |
15500532
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高橋 久仁子 群馬大学, 教育学部, 教授 (50206801)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | フードファディズム / マスメディア / 食情報 / 健康情報 / 食生活教育 / 健康情報娯楽番組 / 健康教育 / 家庭科教育 / フィードファディズム / 健康情報娯楽TV番組 / 養護教諭 |
研究概要 |
1.食物や栄養が健康や病気へ与える影響を過大に信じたり評価することをフードファディズム(Food Faddism)という。複数のテレビ局が放映する、健康を主たるテーマとする情報娯楽番組(「健康情報娯楽番組」とする)は「食」を話題とすることが非常に多い。これらが取りあげる食の情報にはフードファディズムとみなされるものが多数あることを確認した。 2.健康情報娯楽番組からの食情報が人びとの食生活に与える影響を調べるために、健康情報娯楽番組の視聴と食品の利用行動等を調査したところ、「体に良い」と見聞きした食品を、効果を期待して購入した経験を持つ人が7割いることが確認された。また、視聴するTV番組によって食情報の受け止め方に差があることが認められた。特に、月曜日から金曜日までの毎日、正午から110分間放映される民間TV局の某番組と、毎週1回午後8時から45分間放映されるNHKの某番組をともに見ているとした者は食品の健康効果に関する興味が著しく大であり、鶏卵やマヨネーズを「体によい』と受け止める者の割合が高かった。 3.学校教育において食生活教育を担うのは主として家庭科教諭であるが、健康教育を担う立場からは養護教諭もまた関わりをもつ。養護教諭に対し、マスメディアや産業界から発せられる食情報の問題点や留意点について詳細な解説を行った後、マスメディアからの食情報が食生活教育に及ぼす影響について自由記述による回答を求めた。マスメディァが大きな影響力を持ち、児童、生徒、保護者ともども食品摂取がそれにより大きく影響されており、学校からの情報よりもマスメディア情報を受け入れやすいことが事例を交えて記述された。さらに養護教諭自身もまた、マスメディアの食情報を無批判に生徒指導等に利用していたことに対する反省が述べられていた。
|