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食品のアレルギー表示が食物アレルギー児の食生活に及ぼす影響とその評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500557
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関同志社女子大学

研究代表者

伊藤 節子  同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (50144358)

研究分担者 ITO Setsuko  DOSHISHA WOMEN'S COLLEGE OF LIBERAL ARTS, DEPARTMENT OF FOOD SCIENCE AND NUTRITIO, PROFESSOR (50144358)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード食物アレルギー / 特定原材料 / アレルゲン表示 / 食生活 / 食生活の質 / ヒスタミン遊離試験 / 抗原量 / 即時型反応 / 臨床的評価 / アレルゲン / 特定原材料タンパク質 / オボムコイド / 卵白アルブミン
研究概要

1)加工食品中の特定原材料のアレルゲン表示が食物アレルギー児および家族の食生活に及ぼす影響を,小児科医,保育所勤務の栄養士,保育士を対象にアンケートにて調査したところ,食物アレルギー児の食生活の質が大変向上した,向上したと回答したのは,栄養士が59.1%と最も高く,次いで小児科医45.7%,保育士38.5%であった。
2)インフォームドコンセントの得られた食物アレルギー児の母親を対象とした調査では,必ず表示をみていたが(100.0%),62.7%がアレルゲン表示の表記がわかりにくいと回答した。
3)アレルゲン表示からは原因抗原が含まれていないはずであるのに食物アレルギー児が即時型反応を示した食品中の当該アレルゲンの定量を行った。その結果,表示義務のある濃度以上(1g当たりに含まれる抗原量として10μg以上)の抗原量が含まれている場合と,濃度としては10μg/g以下であるが,摂取した全量として計算すると即時型反応を起こしうる抗原量になる場合とがあった。アンケートによると,小児科医の20.0%がアレルゲン表示がなされていない加工食品の摂取直後に症状が惹起された症例を経験していた。
4)食物アレルギー児の母親の57.5%は,特定原材料のアレルゲン表示がされるようになってから加工食品を選びやすくなり,食品の選択の幅が広がったと表示を評価する回答をした。この中には不適切な表示のために加工食品摂取後に即時型反応を経過した児の母親も含まれており問題は残るが,表示の義務化により食物アレルギー児の食生活の質が向上したと考えられる。
5)特定原材料測定キットに相応する卵白測定システムを確立する事ができた。原材料中の卵白の検出には不適であるが,加熱卵摂取による症状の誘発の有無との一致率が高く,ヒスタミン遊離試験の結果も考慮すると食品の低アレルゲン化の臨床的評価に適していた。
6)特定原材料測定キットによる抗原定量結果の食事指導への臨床応用が可能であった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (13件) 図書 (1件) 文献書誌 (7件)

  • [雑誌論文] 食品の低アレルゲン化確認のための検査システムの確立とその応用2005

    • 著者名/発表者名
      久野 真未, 伊藤 節子
    • 雑誌名

      同志社女子大学生活科学会誌 38

      ページ: 27-34

    • NAID

      110004792439

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 食品の低アレルゲン化確認のための検査システムの確立とその応用2005

    • 著者名/発表者名
      久野 真未, 伊藤 節子
    • 雑誌名

      同志社女子大学生活科学会誌 38・1

      ページ: 27-34

    • NAID

      110004792439

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] アトピー性皮膚炎における食物アレルギーの関与と対策2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      日本小児皮膚科学会雑誌 23

      ページ: 63-65

    • NAID

      10014187087

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 乳幼児における即時型食物アレルギーの存在とその後のアレルギー性疾患-臨床的事実-2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      アレルギー・免疫 11

      ページ: 756-762

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 食物アレルギーの診断2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子 他10名(筆頭筆者)
    • 雑誌名

      日本小児アレルギー学会誌 18

      ページ: 213-216

    • NAID

      10024133116

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 小児の食物アレルギー2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      アレルギー科 17

      ページ: 505-512

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 食物アレルギーの自然歴2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      小児科診療 67

      ページ: 1049-1055

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] アトピー性皮膚炎における食物アレルギーの関与と対策2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      日本小児皮膚科学会雑誌 23・2

      ページ: 63-65

    • NAID

      10014187087

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 乳幼児における即時型食物アレルギーの存在とその後のアレルギー性疾患-臨床的事実-2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      アレルギー・免疫 11・6

      ページ: 756-762

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 食物アレルギーの診断2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子 他10名(筆頭著者)
    • 雑誌名

      日本小児アレルギー学会誌 18・2

      ページ: 213-216

    • NAID

      10024133116

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 小児の食物アレルギー2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      アレルギー科 17・5

      ページ: 505-512

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 食物アレルギーの自然歴2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 節子
    • 雑誌名

      小児科診療 67・7

      ページ: 1049-1055

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Clinical usefulness of histamine release test in the diagnosis of offending allergens and as an indicator of remission in children with immediate type igE-mediated food allergy

    • 著者名/発表者名
      Setsuko Ito, Haruki Mikawa
    • 雑誌名

      ABSTRACT of the XIXth World Allergy Congress (held in Munich) (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 新しい診断と治療のABC(26)免疫4「食物アレルギー」2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤節子 他35名(分担執筆)
    • 総ページ数
      267
    • 出版者
      最新医学社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤節子: "母乳への食物アレルゲンの移行"アレルギー科. 14・4. 298-303 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子: "食物アレルギーの自然史"小児内科. 35・4. 734-738 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子: "原因アレルゲンの同定-ヒスタミン遊離試験の臨床的有用性"日本小児皮膚科学会雑誌. 22・2. 134-137 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子: "小児科領域における食物アレルギー治療の位置づけとその実際"アレルギー. 52・10. 989-991 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子: "食物アレルギー、蕁麻疹"小児科. 44・11. 1647-1654 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子: "食物アレルギーの発症機序からみた治療についてのオーバービュー"日本小児アレルギー学会誌. 18・1. 46-52 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤節子他6名(分担執筆): "やさしい食物アレルギーの自己管理"医薬ジャーナル社. 53 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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