研究課題/領域番号 |
15500568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 神戸女子短期大学 |
研究代表者 |
糸井 亜弥 神戸女子短期大学, 総合生活学科, 助手 (40333265)
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研究分担者 |
木村 みさか 京都府立医科大学, 医学部・看護学科, 教授 (90150573)
森本 武利 神戸女子短期大学, 総合生活学科, 元学長・教授 (30079694)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 田舎 / 子ども / 肥満 / 食生活 / 身体活動量 |
研究概要 |
【はじめに】 通学手段に自家用車送迎が一般化している農村地域の児童の肥満と身体活動量および食生活を明らかにすることを目的に、宮城県I町の4つの小学校に在籍する4〜6年生226名(該当者全員)を対象として、休日を含む7日間について、体格(身長、体重、BMI)と加速度装置付き歩数計(Select2またはライフコーダー:Kenz)による身体活動量および栄養摂取状況(Wellness21:Top-Business社製で栄養価計算)を調査した。 【結果】 1)肥満が男子28.7%、女子23%に認められ、2)課外で最も時間を費やしているのはテレビ、次いで外遊び、通学は63%が自家用車送迎で、徒歩による平均通学時間は往復4分足らずであった。3)平均歩数は男子13075歩、女子10235歩であるが、休日歩数は平日の約6割に減少していた。4)生活活動強度指数(一日総消費熱量/基礎代謝量)と歩数の間に有意な相関(r=0.806、p<0.001)が認められ、生活活動強度指数II(普通)の活動量を得るには13665歩、III(適度)では22438歩の歩数が必要と推定された。5)食生活では、Fe、Caの不足や食塩の過剰摂取が見られ、食品群別については、肉類が多く、野菜類、果案類が少なかった。6)肥満児は標準体型児に比べ、スポーツ参加率が低かった。 【考察およびまとめ】 本対象者では、1)肥満の割合が高い、2)適度な歩数が確保されていない、3)肥満児は標準体型児よりスポーツ実施率が低い、などの特徴が見られた。したがって、肥満防止には、活動量を増やす必要性がある。そのためには、総合型スポーツクラブの設立などにより地域において運動する機会を増やすような施策に加え、徒歩通学を奨励する等も有効と考える。
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