研究概要 |
1 北海道(えりも町・厚岸町・標茶町等)および大分県(姫島村・佐伯市等)等における魚附林の歴史および現況を調査・分析した。その研究成果を若菜博「近世日本における魚附林と物質循環」(『水資源・環境研究』第17巻,pp.53-62,2004年12月),若菜博「漁業関係者の植樹活動とその背景-江戸期から現代までの魚附林思想」(『農林統計調査』第55巻10号)等で発表した。また,若菜博「江戸期から現代までの魚附林思想が語る陸-海の物質循環」(北海道教育学会第50回研究発表大会,2006年3月)を報告した。 2 大分県下での魚附林の歴史と現況を調査した。とくに大分県国東半島での魚つき保安林の分布,「魚つき」以外の各種保安林の分布,それらの森林における植生や土壌の特徴,などに関するデータをまとめ,『環境教育事例集』(県教育委員会発行)に反映させた。 3 北海道東部における地域学習プランの実践を行い,木下郁恵・高嶋幸男・小宮山英重・奥山洌「良好な河川環境とは何か-"サケ体験学習"における川探検活動のアンケート調査を通して」として『へき地教育研究』第60号(2005年)に掲載した。また,高嶋幸男「パイロットフォレストと厚岸カキ-環境科学教育としての「魚附林」」(北海道教育学会第50回研究発表大会,2006年3月)を報告した。 4 北海道における魚附林保護・漁業関係者の植林活動に関わる教育実践の分析し,前田賢次「北海道における魚附林保護・漁業関係者の植林活動にかかわる教育実践の現状と課題-小学校社会科教科書記述と実践分析を通じた授業づくりの指針と課題について」(北海道教育学会第50回研究発表大会,2006年3月)を報告した。
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