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情報倫理教育における情報科学思想教育の実践的展開について

研究課題

研究課題/領域番号 15500582
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学教育
研究機関静岡大学

研究代表者

松王 政浩  静岡大学, 情報学部, 助教授 (60333499)

研究分担者 淺間 正通  静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード情報科学思想 / 情報倫理 / 倫理教育 / 技術社会思想
研究概要

現在、初等・中等教育においてなされている「情報モラル」教育は法令遵守および犯罪被害に遭わないための「安全教育」が中心である。本研究では、より広い「情報倫理」の教育という視点では、このような安全教育だけでは不十分で、情報科学思想において積み重ねられてきた積極的な社会構築ルールとしての倫理を盛り込むべきであるとの立場に立ち、そうした教材コンテンツづくりを最終的な目標にして、i)情報科学思想の整理、ii)思想の整理に基づく「積極的社会構築に役立つ情報倫理」の抽出、iii)このような情報倫理を応用すべき具体的な社会事例の検討、の順で研究を進めてきた。
まず、i)については倫理的側面をもつと考えられる情報科学思想を大きく二系統に分類、整理した。一つはインターネット構築へとつながるARPANETにおける、ネットワーク構築における柔軟な組織づくりに関する思想であり、もう一つはフリーソフトウェア・オープンソースソフトウェアの運動に見られる創造的生産のための情報共有の思想である。これら整理に基づいて、ii)として、「情報資源のネットーワーク構築に基づく新たな社会構築の倫理」と「共通志向をもち、データ蓄積を目的とする社会構築のための倫理」を抽出、整理した。最後に、iii)では、「市民電子会議室」「地域通貨」「遺伝子データバンク」を各関係地域への視察に基づいて、ii)の情報倫理の応用可能性を検討した。
最終的に、本研究が当初ねらいをつけた「情報倫理教育」の骨格はおおむね描き出すことができた。今後、この成果に基づく、より具体的な教材づくりのための研究を、他の情報倫理教育研究の成果と照らし合わせる中で行っていく予定である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (5件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] On Speed in Virtual Reality2004

    • 著者名/発表者名
      Masahiro MATSUOU
    • 雑誌名

      KAN VOL.15

      ページ: 140-146

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] ヴァーチャル・リアリティについての速度考2003

    • 著者名/発表者名
      松王 政浩
    • 雑誌名

      環(藤原書店) Vol.15

      ページ: 140-146

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 誇り高い技術者になろう-工学倫理のススメ(共著)2004

    • 著者名/発表者名
      松王 政浩
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      名古屋大学出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 国際理解の座標軸(「アイスランドに学ぶ遺伝子社会のこれから」)2004

    • 著者名/発表者名
      松王 政浩
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      日本図書センター
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Coodinate Axis for International Understanding (Co-writer, edited by Masamichi ASAMA)2004

    • 著者名/発表者名
      Masahiro MATSUOU
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      Nihon Tosho Center
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Be A Prudent Engineer (Engineering Ethics) (Co-writer, edited by Kotarou KURODA, Kazuhisa TODAYAMA, Tetsuji ISEDA)2004

    • 著者名/発表者名
      Masahiro MATSUOU
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      Nagoya University Press
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 国際理解の座標軸2004

    • 著者名/発表者名
      松王政浩(共著, 淺間正通・編)
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      日本図書センター
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 松王 政浩: "ヴァーチャル・リアリティについての速度考"環. Vol.15. 140-146 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 戸田山和久, 黒田光太郎編著: "誇り高い技術者になろう -工学倫理ノススメ"名古屋大学出版会(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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